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仲良くなりました (1/5)


そして緑山と練習を終えたあたしは、やっすーに肩を借りながらも六角に向かってタオルとドリンク容器を回収してから合宿所に戻った。



「璃亜ー!って…どうしたんだよい!?」

「ちょ、具合悪いんッスか!?」

「うわっ…うっさいのが来た」

「これ、なんかあったら連絡する様に言ったじゃろうが」

「ちょっと暑さにやられただけだし。あ、やっすーありがとね」

「別に大丈夫だけど。ホントに平気なの?」

「うん、もう大丈夫!ありがと!」



ロビーに着くなりギャーギャーと喧しいバカ3を無視してやっすーの頭をわしゃわしゃと撫でてやると、うっすらと顔を赤くしながらあたしの腕を払った。

あら、可愛い。

とりあえず、タオルとドリンク容器は榊監督の話が終わってたからゆっくり片付けよう。



「じゃあ俺は、戻るから。じゃあね。後、あんまり無理をしない方がいいよ」

「お、おいっ!?」

「なんだよ…あいつ…生意気」

「生意気なのがやっすーのいいところ。変に媚売る奴より全然可愛い、うん」

「なんか普通に仲良くなってるな…さすが楠木って感じだな」

「ほら、璃亜ってバカだし基本的にフレンドリーだから」



何故か早苗にバカにされているが、この際気にしないでおこう。

そして榊監督の声が響きこの後の予定と言うか…、流れを説明された。

朝昼夕のご飯は時間が決まっているが、軽食程度なら24時間提供してくれる事。

お風呂は、24時間。
トレーニングルーム、室内・野外コートの使用は朝5時から夜22時まで。

つまりは、練習後は実質自由と言うことだ。ちなみに他にも娯楽室などがあるらしいが、基本的に自由に使っていいらしい。

さすが跡部くんである。



「では、行ってよし!」



そして榊監督が安定の台詞を言う解散になった。

とりあえず、タオルとドリンクの容器を片付けなきゃならない訳で荷台を押しながらみんなから離れる。



「璃亜先輩!手伝うッス!」

「いや、ミーティング行けよ」

「じゃあ私がついていくわよ」

「早苗もミーティング行ってよ。で、後で内容教えてー」

「まぁ、実質ドリンクの容器を洗うだけだから大丈夫かしら。でもなんかあればすぐに連絡しなさいよ」

「心配性だなー…大丈夫だって。じゃあ行ってくんねー」



そしてみんなに手を振って、荷台を押しながらその場から離れた。

ちなみにタオルは、跡部くん家のお手伝いさんが洗濯して干してくれるらしい。

だけどドリンク容器だけはマネージャーが洗う様に言われているのでタオルを指定された場所に置いてから、ドリンク容器を洗いに向かった。


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