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だって日本人だもの (1/4)


週末は、大人しくしてました。
いや、正確に言うと幸村くんと康ちゃんに家から出るなと言われたからである。

もうね…あの2人が怖くてね。逆らわない事にしたんですよ、まぁ…別に出掛ける予定ないし、痣だらけで出る気にならないからよかったんだけどね。


ちなみに部活後に仁王が何故か家に来ました。追い返そうとしたんだけどお土産のプリンに負けて何故か夕食を一緒に食べました。なんなんだよ、あいつ…

そして学校へは、あえてタイツじゃなくてニーハイを履いていってるわけだけど…



「璃亜先輩!ニーハイ似合うッス!なんつーか、エロいッスよね!」

「いや、君は朝から何を言ってるんですか。早く着替えて来い」

「タイツもなかなかよかったんじゃが…ニーハイの絶対領域はやっぱりいいのう」

「仁王…お前わりとマジでキモい」

「でも似合ってますよ。楠木さんはスタイルもいいですからね」

「柳生くんマジで紳士。今日は、特に紳士力が振り切ってるよ、うん」



彼等の朝練のお手伝いと言うか見学なうです。そして朝っぱらからナチュラルにセクハラ発言をする仁王を冷たい目で見とく。

幸村くんに正式にマネージャーになってくれないかって言われたから見学です。

いや、仮マネージャーやってたからほとんど知ってるんだけどね。なんか早苗が朝練の手伝いしてるらしいからついでに付いてきました。

ちなみに前向きに検討中だったりする。マネージャーしながらテニスやりたいです。それで幸村くんから1ポイント取るです!



「それにしても朝練って寒いね。今日は風も強いし」

「ほら、ジャージ貸してやるよ。あんまり意味ねぇかもだけど」

「うん、ジャッカルくんの優しさジャージで暖まりました。本当にありがとうございました」

「なら俺のも貸してやるって!」

「いや、丸井のジャッカルくんのより小さいじゃん。むしろ、ジャッカルくんのでいい」

「露骨なジャッカル贔屓は、相変わらずじゃのう」



制服の上からジャッカルくんのジャージを羽織りつつ、みんなの朝練の様子を見る。

ちなみに早苗は、ちゃんとジャージに着替えて手伝いをしている。下は、制服だからスカートだけど。



「璃亜、マネージャーになってくれる気になったかい?」

「あ、幸村くん。うん、前向きに考えてるよ」

「そう、ならよかった。でも俺は、今日からだと嬉しいな」

「う、うん…わかった。考えとく」



じゃあ見学してなね。とあたしの頭をポンッと撫でると練習の輪に入っていく。

ん〜実際に断る理由もないんだよね。ただ放課後の時間がなくなるってだけか…まぁ、別に気にならないって言ったら気にならないんだけど。

うん、じゃあいっか。
素直にみんなのテニスを近くで見たいってのもあるし。

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