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240*空回る気持ち (1/4)



んんん〜〜…。

昨日じゅさに話した事を他の人達にも話して、シンクロの練習をする事にはなったんだけど…

なんていうか、なんかしっくり来なくてわたしは頭を抱えている。



「ハハッ、難しい顔しとるなぁ。気楽にやりや、気楽に」

「そんな無茶な」

「無駄な事を考えてるから、集中出来てねぇんだよ。シンクロする事ばっかに気ィ取られてねぇで目の前の試合に集中しろ」

「せやなぁ。焦ってもええ事ないって前にも言うたやん? だから、そない無理に合わせ様とせんでええんやで」

「んー…ちょっと頭冷やして来ます」



無事に午前の練習は終わったんだけど、なんか空回りしてる感が否めなくて…シンクロの練習に付き合ってくれた3人に申し訳なくて、頭を下げて足早にコートから去った。

そして向かったのは、あるコートである。

しかし、わたし達と違ってまだ練習中だったのでその様子を眺めていた。どうやら、ミニゲーム中みたいでみんな楽しそうだ。

で、用がある人物は案の定というか…予想通りというか、見事にダブルスでした。

んー、シンクロはしてないけど…やっぱり合わせるというか、普通に上手いんだよなぁ。

そんな事を考えながらミニゲームを見ていたら、不意に肩を叩かれて勢いよく振り返ると…そこには驚いた顔をした蔵が立っていた。



「すまん、そない驚かすつもりはなかったんやけど…」

「あ、いやっ…全然大丈夫だけどどうしたの? 蔵達は練習が終わった感じ?」

「おん、今さっき終わってん。で、ちょっと他のチームの様子も気になって見に来たんやけど…なんや璃亜ちゃんがボーッと突っ立っとるから、どないしたんやろって声掛けた感じや」

「ボーッとしてた?」

「ミニゲームを真剣に見てる感じでもなかったやん? それにめっちゃビックリしとったやん」

「………それは確かに」

「認めるんかい!」



ミニゲームを見ていたには見ていたけど、真剣には見てなかったもん。ちょっと色々と考えてたし、シンクロもしてなかったしね。

ていうか、ちゃんと他のチームの様子を見に来て偉いな。わたしのチームの人達は、全く気にしてなかったよ! むしろ、見ると楽しみが減るとかきっと言い出すよ!



「なんちゅーか…璃亜ちゃんなんかあったん?」

「へ? なんで?」

「ここ、眉間に皺寄ってんで?」

「むっ…!」

「あのコーチ達のチームやし、なんか練習であったん? もし、俺でよかったら話聞くで?」



ちょっと悩んだけど、流石になんでもないとは言えないし…普通にシンクロについて意見も聞きたかったので、じゃあ…とシンクロ練習について話した。

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