×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

238*チートチーム(1/4)


く、くそぅ…!!
試合は結果的に勝ちはしたけど、全く千石くんの相手が出来なかったのが悔しくて仕方がないです。

ちなみにわたしが攻めに攻めまくった神尾くんは、とても疲弊しててちょっと可哀想でした。いや、だって…千石くんの相手してたら絶対にフルで試合出来なかったし。

ていうか、わたし的にはフルで試合が出来ただけで普通にいいんだけどね。



「おっ? 思ったより疲れてなさそうやん」

「鬼さんのフォローが素晴らしかったお蔭で、無駄な動きをしなくて済んだ感じですね〜」

「えらいきばったなぁ。せやけど、しんどそうやし…ごちゃせんでな?」

「そんな顔しなくても、マジで大丈夫だって。で、シングルス3は誰が行くんです?」

「シングルス3は、毛利だし」

「うわぁ…相手が可哀想」

「応援してな!!」



流石に疲れてないと言ったら嘘になるけど、本当に鬼さんがフォローしまくってくれたお蔭で思ったより疲れてはいない。それに前衛の時は、少ししか球に触れられなかったし。後ろに下がってからも、無理な距離だったりわたしが返球出来ないボールは鬼さんが率先して拾ってくれたから、まーじで有り難かった。

ていうか、途中から鬼さんが千石くんを攻め始めてからはもはやワンサイドゲーになってたからね。たまにわたしが神尾くんにちょっかい掛けてた感じで、鬼さんが全部やってくれたぜ!って感じでした。

もちろん、とっても楽しかったですよ! まぁ、かなり悔しい思いはしたけど! だけど、それは純粋な実力差だから仕方ないからね!

で、こっちのシングルス3はじゅさみたいだけど…あっちは、誰なんだろ。



「うわぁ…なんかよくわからないけど、うわぁ…」

「まぁ、越前をシングルスに持って来るのは正解だろうな」

「へぇ、おもろいやん」

「ふふふ、だけど流石に毛利くん相手は厳しそうかな」

「ハンデとかあったり?」

「ある訳ねェだろ。ただ全力で潰すだけだ」

「ひぇっ…」



いや、まぁ…ね?
そもそも、練習だからって手を抜く理由もなければハンデをあげる理由もないけどさ。

ていうか、普通に思ったんだけど…わたしのチームが普通に大会で優勝する未来しか見えない。いや…まぁ、一応は現役じゃないらしいから負ける可能性もあるけど、まずじゅさと修二さんがシングルスで出れば間違いなく2勝出来るだろうし…うーん、なんというかマジでチートチームだよね。

prev|next

[戻る]