×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

232*絶好調である! (1/4)


なんか目が覚めたら、凄い時間が経っててビビった。軽く1日近く寝てたとかいう恐怖。

だけど、昨日の不調が嘘の様に直ってて驚いている! そして早苗が隣で寝ている事に更に驚いている!!



「っ…ん、璃亜?」

「お、おはよう…早苗」

「…ふふっ、おはよう。よかった、ちゃんと元気で」

「えーと、何があったんデスカイ? なんで早苗と一緒に寝てるんです?」

「今回は前より長くてちょっと不安になったじゃない。深い眠りから、おかえりなさい」

「……お、おぉ? つまり、わたし冬眠モードだったの? え、じゃあ体調悪いどころか良くなったじゃん!!」

「そうね。今年は色々あったから、心配していたのだけれど…本当によかったわ」



寝起きでいつもより柔らかい笑みを浮かべる早苗は、ゆっくりと起き上がるとわたしの頭を優しく撫でた。

すっかり忘れてたけど、周期は不明だけどめっちゃ眠る時があって、その時は体が正常になろうとしてるから実は良い状態だとかなんとか言われた気がする。で、まだ治療法はないのでこのよくわからない眠りが頻繁に起これば段々と病状も良くなるって話らしいけど、詳しくはわかってないんだよね。

しかも、わたしの場合は全然頻繁に起こらないから普通に忘れてたからね! 多い人は月に1回とかあるらしいのに、わたしとか良くて年に1回なんですけど!!



「去年はなかったから、少し驚いたけれど…体調は、どう?」

「めっちゃ頭スッキリ! 体も軽い! つまり、めっちゃ元気であります!!」

「ならよかった。それとみんなには一応、氷室先生から説明して貰ったから」

「りょーかい! ていうか、早苗はまだ寝てて良いよ。めっちゃ早いし」

「そうするわね。何かあれば起こしてちょうだい。璃亜も出来るなら横になってなさいよ」

「うぃっす!」



うーん、後1時間は寝れるかな? 正直あんまり眠くはないけど、寝れない訳じゃないので大人しく早苗の隣に再度潜り込む。

それにしても、ここに来てまさかの冬眠タイムかぁ。合宿中ってのもそうだけど、正直なところ…色々とあったし、疲れてたりしたから驚いている。

いや、まぁ…良い事だからむしろ喜ばしいんだけどね? もはや、意味わかんねぇなわたしの身体! みたいなね。

でも変な話、疲れたり無茶はしたけど…なんていうか、嫌な気分になったり病んだりっていうのはかなり減ったんだよなぁ。そもそも、落ち込んでたりすると誰かしらに気付かれるし、1人で病んでられないっていうかさ。

…んー、やはり周りのみんなのお陰なんだろうなぁ。なんか精神的に安定しているというか、安心してるというか。

うるさいし、面倒臭い人が多いけど…こんなわたしを受け入れてくれてるし…本当に感謝感謝だな!!

prev|next

[戻る]