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それに比べて (1/4)


ホントに意味がわかんねぇ!
仁王は、相変わらずなんも教えてくんねぇし。てか、いつの間にかいなくなってるし。

氷帝の奴等と仲良いのもムカつくけど、なんであんなに嫌われてた仁王が普通に話してんのかがわかんねぇ!



「おーい、ドリンク持って来たぜー。ほれ、飲んでみそ」

「あ、サンキューッス!」

「おう、サンキュ。なぁ、向日〜」

「ん、なんだよ?調合は、璃亜と侑士がしたから不味いって文句なら侑士に言えよ」



向日からポイッと投げ渡されたドリンクを受け取り一口飲んでから向日に話し掛ける。

確か、向日はがっくんとか言われて特に璃亜と仲良い感じだったよな?あと、日吉だったか?

仁王も教えてくんねぇし。なら本人に聞くしかねぇだろぃ。



「お前、璃亜と仲良いみたいだけどなにしたんだよぃ?」

「はぁ?別になんもしてねぇけど」

「嘘ッスよ!あの楠木先輩があんなに楽しそうなの見た事ないッスもん!」

「…?とりあえず、あいつ最初からずっとあんな感じだったぜ?」

「え、喋り掛けんなとか言われてねぇの?こっちくんなとか…」

「いや、言われてねぇけど…。むしろ、可愛い可愛いとか言って頭撫でてくる。バカにしやがってくそくそっ!」



……なんなんだ、この差は。
だって、俺なんか初めて話し掛けた時は無視されて挙げ句の果てに黙れって言われたんだぜ?

どう考えてもおかしくね?
確かにちょっとうるさかったかもしんねぇけどさ。

それに名前だってまともに呼んでもらってねぇし。クッキーくれた時に呼ばれたくらいじゃねぇのか?

あ、クッキーまたくんねぇかな。ダメ元で後でまた頼んでみるべ。



「つーか、なに?お前等、璃亜に嫌われてんの?ガハハッ!ドンマイ!」

「おい、やめろぃ…」
「やめて下さいッス…」

「…あ、なんかわりぃ。いや、マジで嫌われてんのお前等?」

「き、嫌われてねぇよ!ただちょっとツンツンされてるだけだよぃ!」

「そ、そうッス!だから今は、デレ待ちなだけッス!」



なに言ってんだこいつら。という様な顔で2人を見る向日に何か必死に嫌われてないアピールをしている2人。

直接、璃亜に嫌いとか言われてねぇし。

……い、言われてねぇよな?あれ、もしかして言われてたか?やべぇ、わっかんねぇ!

そして何故か急にテンパる丸井にさすがの向日も苦笑いを浮かべていた。

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