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そしてそろそろチャイムが鳴るかなぁ〜と思いつつ、あたしは次もこの教室なのでぐでぇ〜としているとあっ、せや!となにかを思い出したのか蔵が声をあげた。



「なぁ、璃亜ちゃんが嫌やなかったら今日の予定表見せてくれへん?」

「ん?別にいいけど。はい」

「ははっ、現社も苦手なん?」

「あたしが得意なの音楽と家庭科くらいだもん」

「そりゃ、璃亜ちゃんらしいわ」



そりゃ、どういう意味だ。
しかし、本当に得意なのは音楽と家庭科くらいしかないのでなにも言えずにいるとチャイムが鳴った。

そして赤也の終わってねぇー!という嘆きの叫びが聞こえた。え、あんだけ2年生に囲まれて終わらなかったのかよ。相変わらず、赤也のポンコツ具合がやべぇな。

とりあえず、次の授業も赤也はあんな調子だろう。いや、あたしも蔵がいなかったらかなりヤバかったけど。



「なぁ、璃亜ちゃん?次の英語と現社の2回目以外は俺と一緒なんやけど」

「へぇ〜」

「璃亜ちゃんが嫌やなかったら隣に座ってええ?なんなら、全部教えたるし」

「マジかよ、蔵なら全然いいよ。スパルタじゃないし、優しく教えてくれるから」

「え、ホンマに!?」

「ホンマホンマ。隣は蔵用にキープしとくから、ちゃんと来てよ?」

「お、おん!ほな、次の数学まで頑張ってな」



まぁ、3回目の英語ですぐにまた顔合わせる思うけどな…と苦笑いを浮かべる蔵に頭を傾げているとなんでもないで!と軽くあたしの頭を撫でるとノートと筆記用具を持って教室から出て行った。

相変わらず、爽やかだな。
ていうか、まともな時は本当にまともなんだな…。あぁ、イケメンなのに勿体無い。

そんな事を思いつつ、背凭れに寄り掛かれないから相変わらずぐでぇ〜と机に突っ伏す様にしていると赤也が半泣きで走って来て、ちょっと笑った。


―――
――――
―――――


あぁ〜ん、疲れたぽーん。
ちなみに2回目の英語は、教室に入って来たジャッカルくんを光の速さでゲットして隣に座って貰った。

そして仕方ねぇなとか言いながら英語を教えてくれるジャッカルくんはやはり神だった。拝ませてください!

そして問題の3回目は、あたしとブン太と赤也と金ちゃんの4人がこの教室で特別な問題集をやらされてます。

つーか、四天宝寺うるせぇ!
金ちゃんの嫌やぁ!からの蔵のやらな毒手やで?のやり取り何回やってんだよ!

そして野次馬組もうるせぇ!
跡部くんとかなんでいるんだし!いや、もういいや…さっさと問題集やろ。

教えてくれてるのジャッカルくんだし。そして仁王、テメェはさっきから邪魔なんだよ離れろ!

そして、あたしに張り付いて特になにもしない仁王を軽く蹴り飛ばしてからまた問題集に集中した。





(璃亜、酷いナリ〜)
(ふぁっきゅー!仁王!)
(うむ、頭の悪そうな発音だな)
(貞治、悪そうではなく悪いんだ)
(このデータマンコンビクソうぜぇ!!)
(楠木…そこ間違ってるぞ)
(あ、マジで?ありがと)
(ふふふ、考えてる璃亜も可愛いね)
(カメラ構えるのやめて貰っていいですかね!?)
(のぅ、璃亜〜暇じゃ〜)
(うるせぇよ!お前はなんでここにいるんだよ!)
(と、とりあえず…楠木の邪魔しないでやってくれ)
(ジャッカルくんマジで常識人!)
(璃亜!さっきからうっせぇよい!)
(うるせぇ!ブタは数式書いてろ!)

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