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ん〜ココアでほっこりいい気分だぜ。それにいつも周りが騒がしいからか、なんかこの落ち着いた雰囲気がとても居心地がいいです。

たまに観月くんと淳くんが話を振ってくれるけど、当たり障りない感じだし。なんといっても凄くのんびり出来る。



「当分は安静らしいですが、次に試合を申し込む相手は決めているんですか?」

「1年生フルボッコ試合の事?」

「クスクス、璃亜のネーミングセンスおかしい」

「1ポイントなら正直余裕で取れるからフルボッコだぜ!」

「いや、逆に1ポイントだからフルじゃないけどな」

「ハッ!安直だった!!」



確かにフルではないな!なら1年生ボコる試合と呼ぶ事にしよう!

それにしてもまだ次の相手は考えてなかったなぁ。練習の様子とかで目星付けて、決めようかなーって思ってたし。赤也との試合は1年生に牽制する意味で選んだからね。

ていうか、観月くんはもしかして次に試合をして欲しい人がいるのかな?確か、聖ルドルフは裕太くんともう1人1年生がいたはずだけど。



「観月くんは、あたしに試合してもらいたい人がいる感じ?」

「いえ、そういう訳でないですよ。ただ、次に誰を選ぶのか単純に気になっただけです」

「ん〜、練習の様子とかで目星付けてから決めようかなーって感じ?」

「その練習の様子とは何を基準に決めるんですか?」

「ん、一番試合で大切なのって気持ちだと思うんだ。だからメンタル面でちょっと気になる子かなー」



なんだかんだで1ポイントで負けるってかなりプレッシャーも掛かるし、気持ちで負けちゃうと隙が出来る訳で…そこを見逃す程、あたしは優しくもない訳ですよ。

それにあたしが相手だから〜とかで本気で戦えない子は、多分強くなれないと思うから…赤也同様に誰が相手でも本気で戦える様になって貰いたい訳ですよ。

まぁ、そう考えるとメンタルグループから選ぼうかなぁとは思ってます。目星は付けてないけどね。と、軽く説明すると観月くんが軽く目を見開く。

え、怖いんだけど。



「…まさかと思いますが、切原くんを選んだのも楠木さんの独断ですか?」

「え、うん。まず、1年生ボコる試合についての説明は当日するって話だったし。みんなには言ってないよ?あ、早苗は知ってたけど」

「クスクス、なんていうか…璃亜ってよく見てるし色々と考えてるよね」

「プレイもそうだが、マネージャーとしても優秀なんだな」

「いや、そうでもないよ?だから、気になる事があればこうした方がいいよーとか言ってくれると凄く助かる」



そんなあたしの言葉に何故か淳くんがクスクスと笑いながらあたしの頭を撫でて来て頭を傾げるが観月くんが本当に興味深い方ですね…なんて言いながら紅茶を啜った。

んんっ?なんかよくわからないけど、悪いようには言われてないみたいだし…いっか!


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