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そして3人と一緒にレストランに来たんだけど、なんだかんだで人いるんだねぇー。
夕飯食べたはずなのになんか食べてる人とかいるし!あ、金ちゃんと桃城くん…それに慧くんがいる。アレか、みんなで大食い選手権かなにかしてるのか!
「璃亜は、なに飲む?」
「コーヒー以外ならなんでも!」
「クスクス、わかった。観月、取りに行こっか」
「えぇ、少々お待ち下さいね」
「はーい!」
「クスクス、赤澤は璃亜の事ちゃんと見ててね」
「おう、任せとけ」
淳くんに軽く頭をぽんぽんされたのでいい子に座っていると赤澤くんが不思議そうな顔であたしを見ていた。
な、なんですかね?
ハッ!もしかして、あたしの顔になんか付いてる!?
ペタペタと自分の顔を触るが特に変な感じはしない。つまり?あたしの顔が変だから赤澤くんはあたしを見ている!?
とか訳のわからない事を考えていると赤澤くんがブッと吹き出して笑い出した。
「ハハハッ、本当にあの試合をしてた女の子とは思えんな」
「え?あの試合?」
「切原と試合しただろ?合宿前日のプレイも凄かったが、あの試合の気迫は正直驚いた」
「あぁ…アレはあたしもかなり必死だったから…。てか、そんなにいつもと違うかな?」
「あぁ、試合中と今じゃまるで違うぞ」
うーん?確かにオーラを纏ったりすれば多少は雰囲気は変わるだろうけど…やっぱり自分じゃよくわからんのぅ。
赤也にもあの先輩の気迫はヤバかったとか言われたけど、切羽詰まってただけな気もするんだよなぁ。結構ギリギリだったし。
やっぱり普通の女の子なんだな!なんて言いながら笑う赤澤くんに色々と突っ込みたいけど余りにも爽やかな笑顔なので自重しといた。
「クスクス、なに?なんの話してたの?はい、璃亜はココアね」
「わーい!ありがと!」
「いや、試合の時とまるで雰囲気が違うなって話をしてただけだ」
「んふっ、確かに随分と印象が違いますね。赤澤くんは、紅茶でよろしかったですか?」
「あぁ、悪いな」
「ほぁ…ココアうまぁ〜…」
「クスクス、基本はいつもこんな感じっぽいのにね」
ははぁ〜ん…ココアうまぁい。
この甘さと温かさにマジでほっこりするよ。ちなみにあたし以外の3人は紅茶らしい。
やだ、淳くんったらあたしをよくわかってらっしゃる!いや、紅茶も好きだけど今はココアの気分だったので嬉しいです。
そして優雅に紅茶を啜ってる観月くんなんだか跡部くんを思い出したあたしであった。
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