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ま、まぁ…確かに赤也の為でもあったし?みんなの為でもあったけどね?結局は、あたしが好きでやった訳だしさ。

そんな改まって礼を言われるとちょっと困る。

とりあえず、黙ってモグモグとチュッパチャップスを舐めてるブン太の膨らんでいる頬を突つく。



「ていうかね、ブン太はもう少し素直になるべき。ジャッカルくんも言ってたけどさ、自分の気持ちを言うのは恥ずかしい事じゃないぜぃ?」

「…いや、それ璃亜に言われたくねぇ。璃亜も言わねぇじゃん」

「それは否定出来んけど。アレだよねー、ブン太は好きな子とかいじめるタイプ」

「おい、俺が赤也を好きみたいな言い方すんなよい」

「え?嫌いなの!?てか、いじめてる自覚あったのかよ」

「っ…あぁ、もう!起こしてやるから璃亜は、寝ろい!」

「いや、寝ろもなにもチュッパ食べてるんですが。しかもくれたのあなたですけど」



何を言い出すんだ、こいつ。

しかもなんかちょっと顔赤いんだけど。え…マジで赤也が好きとかそういう事なの?え、なんなの…ブン太ってそっち系なの?

なにそれちょっと怖い。

だからお菓子は貰うけど彼女いないの?そういえば、よく赤也とバイキングとか行ってるし…え、マジで?やだ、ちょっとあたしまで恥ずかしくなってきた。



「…ご、ごめんね?ブン太が赤也にそんなに本気だったとは…今度から2人でいる時は邪魔しない様にするね」

「おい、やめろ。どんな勘違いしてんだ」

「え?ブン太が赤也が好き過ぎて彼女を作らないって話でしょ?」

「…マジで張り倒す」

「ぬわぁ!やっ、う、嘘だから!てか、これ張り倒すじゃなくて押し倒してるから!」

「うっせ、アホ!大人しくしてろぃ」

「誰のせいだ!誰の!!」



もう意味がわからないよ!

チュッパをくわえながらあたしを押し倒してるブン太をまぬけだな〜とか思いながらバタバタと格闘しているとぐわんッと視界が揺れて一気に力が抜ける。

うぅ〜…ダメだ。
今回は、全体的に無理し過ぎたみたいで…どうにもこうにも頭がぐわんぐわんする。

そして急に大人しくなったあたしにブン太が心配そうな顔をして見つめていた。

そんな顔するなら退けろ、デブ。とは言えずに、眉間にシワを寄せてブン太を見ているとだから大人しくしとけって言ったろぃ…なんて言いながらあたしの手からチュッパを奪うとドカッと椅子に座った。

おい、あたしのチュッパ返せよ。


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