×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

(2/4)


とりあえず、休憩になるらしいので千歳くんに抱っこされたまま何故かベンチに座る事になった。なんだこれ、おかしいだろ。

そしてさっきから毛利さんが凄い千歳くんを睨んでるんだけど、千歳くんは無視してるのかなんなのかあたしを膝に乗っけてニッコニコだけど。

誰か助けて、なにこのカオス空間。

かと思ったら蔵があたしの手を引いて千歳くんの膝から立たせるとそれを待ってたと言わんばかりに精市があたしの手を引いた。



「璃亜は、こんなところでなにしてるの?」

「え、いや…メニューをやってたというか」

「…俺は、それすら初耳だし。お昼にレストランにもいないし。昨日もそうだけど…俺、ちゃんと報告する様に言ったよね?」

「あ、はい…ごめんなさい」

「そげな怒る事ないやんけ。璃亜は、コーチ達から指示貰っとるんやから」



い、いや…こればっかりはあたしが悪いので素直に精市に謝る。だってあたしは、立海のテニス部としている訳で…精市は部長でその部長に報告しなかったのはどう考えてもあたしが悪いし。

とりあえず、少し怒ってる精市にこのメニューをこのコートの近くてやっていたと黒部コーチに貰ったメモを出して渡すとそれに目を通すと精市がハァ…と溜め息を吐いた。

そして呆れた様に笑うとあたしの頭を撫でた。



「なんで近くにいたのに声掛けなかったの?」

「いや、あたしのメニューだし。みんなにはみんなの練習があるから…それに国光くんは知ってたし」

「…手塚?俺は、一緒にお昼食べたって事しか聞いてないんだけど?」

「いや、てっきり…メニューに関しては知っているのかと思っていた。すまない」

「あ、いや…国光くんは悪くないし!あたしがちゃんと報告してなかったから」



そして精市がハァ…と大きな溜め息を吐いてもういいよなんて言いながらあたしの頭を撫でた。これは、本気で呆れてる顔ですわ。

いや…早苗にはね?黒部コーチにメニュー貰ったから、終わったら手伝いに行くかもーとはメールで言っといたんだけどさ。ちなみに早苗からは、了解としか返信来てなかった。

でも報告しなかったのは本気であたしが悪いので反省してたら、空気を読まずにあたしに覆い被さるバカが1人。



「過保護過ぎちゃうん?ちゅーか、そない怒っとると璃亜に嫌われんで?部長さん」

「貴方はワリとマジで空気を読むべき。そして離せ…して下さい」

「ちゅーか、ただ単に部長さんに言いたくなかったんちゃうん?」

「…璃亜そうなの?」

「いやいや!そんな事はないよ!本当に忘れてただけ…」



必死にあたしに張り付いてるチャラチャラさんを剥がそうとしながら精市にそう言うと、ならいいよなんて言いながらあたしの腕を引いてチャラチャラさんから助けてくれた。


prev|next

[戻る]