報連相は忘れずに! (1/4)
んんっ〜…こんなもんかな。
さすがに1日目だし、メニューも軽いモノだったから難なく終わった。ちなみにちょっと1人でやるのが寂しかったので急いで済ませました。
だって近くから総合メンバーの騒がしい声が聞こえてくるんだもん。いや、主に俺様の〜とかエクスタシーとか誰だかわかるセリフばっかりだけど。
ひょこっと物影から総合メンバーが練習をしているコートを覗くとやっぱり軽く打ち合いをしてた様でかなり盛り上がっている。
「ふふふ、そんなところで見てないでこっちに来ればいいのに」
「ぬ、ぬわぁっ!?周助くんに国光くん…いつの間に!?」
「うむ、少し走っていてな。メニューは終わったのか?」
「え、あっ…うん!結構簡単だったし、終わったよ!」
「そうか。それにしても早かったな」
「ハハッ…なんか1人でやるの寂しくてさ。無駄に早く終わらせちゃった」
「…ならば、こっちのコートに来てやればよかったんじゃないのか?」
いや、それはちょっと…と言うと理由がわかったのかクスクスと周助くんが笑い出す。
そしてとりあえず、見るにしろなんにしろそんなところにいる事はないと国光くんがあたしの腕を引いた。
うわぁ…なんか凄い視線感じるんだけど。ていうか、さっきから周助くん笑いっぱなしなんだけど。
「なっ…手塚くんと璃亜ちゃん!?」
「…はぁ?なんで璃亜と手塚が一緒にいる訳?」
「ふふ、さっきそこで会ったんだよ。ね、璃亜?」
「そ、そうなんです。だから、こっち来ないで!練習の続きをしたまえ!」
「うむ、この近くて璃亜がメニューをしていたんだが終わったみたいでな」
「ん?そうか、璃亜も練習をしていたのか!それは感心だな!」
「本当にカオスだな!!」
何故か高笑いをして御満悦の様子の弦ちゃんである。いや、確かに練習してましたけども。
そして、カオスなメンバーをまとめていた(?)コーチ枠の毛利さんとチャラチャラさんがあたしに気付いたらしく、こっちに走って来た。
なんだあいつ等!?
とりあえず、逃げるようにあたしの手を引いてくれてた国光くんの背中に隠れるとやっぱり周助くんがクスクスと笑ってた。
「璃亜ー!なんで隠れるんや!」
「なぁ璃亜〜、練習しとったんなら俺とも打ってや」
「帰れ!コーチ枠が抜け出してくんな!跡部くんと蔵を見習え!なんか叫んでるけど打ち合い止めてないぞ!」
「そろそろ休憩やし、だんないで?」
「ん〜?璃亜、そぎゃんとこに隠れてどうしたと?」
「うわぁ!まさかの千歳くんに捕まった!」
しかしまさかの背後にいた千歳くんに気付かなかったあたしは、いつもの様に高い高いの要領で抱き抱えられてぎゅーされた。
やっぱりこのコートはダメだ!カオス過ぎる!!
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