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そして午前の練習が終わり、黒部コーチにメモを渡してからお昼を食べにレストランに向かった。

ちなみに午後からは、あたしも軽くメニューを貰ったので練習するのです。でも黒部コーチには、無理にやる必要はないですからと言われてしまった。

まぁ、やるんですけどね!!



「璃亜か?」

「あ、国光くん」

「今からお昼か?」

「うん、かなり混んでそうだけど。あ、一緒に行く?」

「うむ、少し時間ズラして行こうかと思っていたのだが」

「あ、確かに。ゆっくり食べたいもんね」



キョロキョロと周りを見ながらレストランに向かっていると後ろから声を掛けられて、振り返ると国光くんが立っていた。

1人でいるの珍しいなぁ〜なんて思いながら会話をしていると国光くんが急にあたしの頭を撫でた。

意味がわからず、頭を傾げるとそこのベンチで待ってるといいと言い残すと歩いて行ってしまった。

……ほえ?どういう事だってばよ。

とりあえず、よくわからないがベンチに座って待ってろという事なんだろうか?え、待ってるとなにがあるんだ?

しかし、その疑問をぶつける相手がいないので仕方なくベンチに座ってボーッとしていると暫くして国光くんが帰って来た。



「すまない、思ったより時間が掛かってしまった」

「う、うん?」

「以前、越前から璃亜が酔うくらい人混みが苦手だと聞いてな。テイクアウトして来た」

「えっ!?テイクアウト!?」

「ここだと人の通りが多い。陽の当たるあの辺で食べるか」

「やだ、国光くんが話を聞いてくれない」



ん?どうした?と言わんばかりの顔をして頭を傾げている国光くんになにも言えなくなったあたしは、素直に国光くんの隣を歩いた。

ていうか、わざわざあたしの為にテイクアウトしに行ってくれたのか。まぁ、確かに人混みが得意ではないけども…さすがに合宿なら前のである程度慣れてるよ。

跡部くんの合宿場よりは確かに狭いかも知れないけど。いや、あれは跡部くん家の合宿場がおかしいだけか。

そしていい感じに陽が当たってる芝生に国光くんが腰を下ろしたのであたしも隣に腰を下ろした。



「な、なにがいいかわからなかったのでな…好きなのを選んでくれ。俺は、残りで構わない」

「うわぁ〜本当にわざわざありがとね。じゃあタマゴ貰うね!」

「いや、大した事はしていない。コーンスープもあるんだが…飲むか?」

「マジで?飲む飲む!!」

「うむ、熱いから気を付けてくれ」

「はーい!」



国光くんがテイクアウトして来たのはサンドイッチとちょっとしたサイドメニューだった。あと、熱々のコーンスープね!

いやぁ…なんかこんないい天気に外でこんな美味しいサンドイッチが食べられるとかヤバイね。贅沢過ぎるね!!

そして国光くんと午前の練習はどうだったとか色々な話をしながらサンドイッチを頬張った。


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