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そして軽く黒部コーチに質問された事を答えながらみんなの練習風景をモニターで見続けた。正直、見るなら直接がいいとか思ってたけど…こうやってモニターで見ると全体が見えるから色々と便利なんだなぁ〜とか呑気な事を考えていた。
「明日、楠木さんには特殊な試合をしていただきます」
「ちょ、マジッスか?」
「楠木さんには主に1年生の相手をしていただいて、出来るだけ勝って貰いたいのです」
「…な、なかなかの無茶振りしますね」
「心配しなくても楠木さんとの試合は、1ゲームな上に楠木さんが1ポイント取った時点で終了です」
「頑張ります!1年生ボコります!」
「それは楽しみです。皆さんには明日の朝にお伝えする予定ですが楠木さんには説明しておきましょう」
それで黒部コーチに明日から始まるという、特殊マッチのシステムを説明して貰ったんだけど。
なかなか楽しそうです。
早く言えば、ペナルティー有りの試合。基本は、下級生が上級生に試合を申し込む形で拒否権はなし。勝てばなにもないけど、負けるとペナルティーみたいな感じ。
そして下級生に挑むのがあたしって事になります。ちなみにあたしが負けた場合はペナルティーなしです。
そして下級生は同じ人には2度と挑めない上に前日申請なので相手が被る可能性もあり、挑まれた側は連戦する場合もある。つまり、挑む側も挑まれる側もそれなりにハンデがあるらしい。
あ、ちなみにあたしはハンデなしで何回でもオッケーらしいんで全力で下級生ボコりますけどね!!もちろん、みんなはあたしには挑めません!挑む意味ないしね!
「試合の申し込みは楠木さんに任せますが、体調等もありますし無理はしない様にして下さいね」
「了解ッス!」
「この特殊マッチは基本的に朝イチで行う予定ですので、試合をしない場合は楠木さんは部屋で休んでいても大丈夫ですから」
「でもみんなの試合は見たいんで!というか、あたしがサポート選手の仕事はこれの事だったんですか?」
「そうなりますね。昨日の貴女のプレイを見た者達なら、舐めて掛かる様な事はしないでしょう」
まぁ、逆に手抜かれても嫌だから全然そっちの方がいいけどね。それにあたしとしても色々な人と打てるのは嬉しいし。
そしてその後は、軽く気になったところをメモしとく様にと言われたのでモニターでチェックしたメンバーについてあたしなりにメモしといた。
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