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…う、うーん?あれ?
あたし、いつの間に寝たんだっけ?そんな事を思いつつ、ゆっくりと目を開けると目の前に仁王の顔があって思わず飛び起きる。

お、おぉぉおぉう!?

しかもなんかいつの間に部屋のベッドにいるし!え?なになになんなの!?

とりあえず、仁王が隣で寝てる事もそうだけど!あれ?あたし、変な休憩所みたいなところにいなかったっけ?い、いや…あたしが寝ちゃったから仁王が運んだんだろう。てか、いつものパターンじゃねぇか!


最近は、学校でサボってる時も中庭にいたはずなのにいつの間に部室にいたり図書室にいたりするからね!怖いよね!!まぁ、大体は仁王か赤也なんだけど。

精市とか柳生くんだと中庭通る事が多いらしく普通に起こしてくれるからね。


いや、それよりもあたしは布団掛けてたけど仁王はただベッドに横になってるだけで布団は掛けてない訳で…軽く仁王の頬を突っつくが特に反応がない辺り、本当に寝てる…のか?

う、うーん?

ジーッと顔を覗き込む様にして顔を見るがよくわからないのでとりあえず布団を掛けようと体を起こそうとしたら、急に腕を引かれてベッドに逆戻りどころかなんか仁王の匂いでいっぱいなんですが!



「…あんまり可愛い事しなさんな」

「やっぱり寝たフリかよ!」

「ん〜寝とったんじゃが…起きたナリ」

「いや、もうどうでもいいから離せよ!」

「…ん、もう少し寝んか?」

「自分の部屋で寝ればいいだろ!うわぁっ…ちょ、布団に引き摺り込むなし!」

「鍵は掛けといたから大丈夫ぜよ」

「そんな心配はしてねぇよ!!」



しかし全く聞く耳持たずの仁王は、あたしを抱き枕にする様にして抱き締めたまま静かになる。

いや、なんなの!?

てか、どんだけ眠いんだよ!アレか!そんなに早起きが辛かったんか!ならバスで寝とけよ!バカか!

とか思ったが、あたしなんてバスで寝てたし休憩所みたいなところでも寝てましたね!なんかすいませんね!!



「あぁ…もう、ちょっとテニスしたり…トレーニングルームでハッスルしたかったのに」

「…ん、起きたら連れてってやるナリ」

「って、寝てねぇのかよ!!」

「璃亜も一緒に寝ときんしゃい」

「寝るのはいいけど離せって言ってるだろうに!」

「……嫌なん?」

「おい、そういう聞き方すんなし。あぁ…もういいよ!」

「ん、いい子じゃ」



そして結局折れたのはあたしでした。いや、なんか仁王が素直に離してくれるとは思えないし?ま、まぁ…別に嫌ではないし。

むしろ、あたしも温かいし別にいいやみたいな。

そして寝れるなら寝ときたいのであたしもゆっくりと目を瞑った。


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