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そして早苗に軽く施設を説明して貰ってる内に寮に着いた。ロビーには大量の荷物が学校別に置いてあって、その中から自分の荷物を持って部屋に向かう。

てか、再度部屋割りを確認したんだけど…かなりカオスで笑った。いや、マジでこれは酷い。

学校別とかじゃなくて学校ぐっちゃぐちゃで、どんな理由でこの部屋割りになったのか気になるレベルでカオスなんだけど。



「…うわぁ、一番部屋が近いのがまだまともなメンバーでよかった」

「220号室?日吉くんと一氏くんと木更津淳くんね。まぁ、確かに静かそうな部屋ね」

「203と204は絶対にうるさい」

「あぁ…まぁ、そうね」

「とりあえず、あいつ等の部屋割りがカオスなのは置いといて荷物置いて来るわ」

「私が荷物置いたらあんたの部屋に行くから待ってなさい。ふらふらして迷子になられても困るわ」

「う、うぃーす」



そして自分の部屋に入り、軽く荷物の整理をしていると不意にドアがノックされて、早苗早いなぁ〜なんて思いながら入っていいよ〜と言うとゆっくりとドアが開く音がした。

とりあえず、ジャージとか普段着る着替えは出しとこうかな。後は、さっき使ったシューズとラケットはこっちに置いといて〜

そんな事を考えながら荷物の整理をしていたんだけど、ヤケに早苗が静かな気がして不思議に思っていると不意に覆い被さる様に抱き付かれてバッと振り向く。



「おい、なんでお前がいるんだよ!?」

「璃亜が入っていいよ〜って言うたんじゃろ」

「いや、言ったけど!早苗だと思ってたんじゃい!!」

「相変わらず、不用心じゃな。そんで荷物整理が終わったら暇なんか?」

「え、あぁ〜暇っちゃあ暇だけど。なんで?」

「少し時間ないかの?」

「まぁ、別にいいけど。とりあえず、荷物整理の邪魔だから離せ」



相変わらず、神出鬼没な仁王に少し驚いたがまぁいつもの事だから余り気にせずに離せと腕を引っ叩くと素直に腕を離した。

それにしても早苗はどうしたんだ。なんで早苗の代わりに仁王が部屋に来てるんだよ。てか、お前いつの間に寮に来たんだよ。

そんな事を考えながらちゃちゃっと荷物整理を終わらせるとベッドに腰掛けてた仁王があたしの頭を撫でる。

いや、意味がわからないし。



「羽川は、参謀といるぜよ」

「マジかよ。てか、なんでそんな事知ってんだよ」

「羽川の部屋に参謀と行ったらこれから璃亜の部屋に行くって言うとったから、なら俺が代わりに行くって言ったらお願いされたナリ」

「クッソ!早苗ーっ!!てか、柳くんマジでなんなの」

「今回の合宿のデータとマネージャーの仕事についての話をしとったぜよ」

「あぁ…、今回ちゃんとしたマネージャーって早苗だけだもんなぁ。なら仕方ない」

「参謀も心配性じゃからな」



あたしは、マネージャー兼選手だからなぁ。まぁ、もちろんやれる事はやるけどさ。

でも早苗は、マネージャーとして動くからあたしなんかよりも大変だろうからね。

そして仁王に荷物整理終わったけど?と言うと、あたしの手を引いてどこかに向かった。


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