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そしてビリになったがっくんとぴよくんの罰ゲームなんだけど、幸村くんがとてつもなくいい笑顔で罰ゲームを発表した。



「ごめん。決めてない」

「ちょ、幸村くん!?」

「ハハハッ、まさか璃亜と仁王が勝つと思わなくて」

「え、なに?ピンポイントであたしと仁王をビリにするつもりだったの!?」

「いや、そういう訳じゃないんだけどね。とりあえず、1位の璃亜と仁王が考えてあげなよ」



考えてないから罰ゲームは、なしにしようとかはないんだね。まぁ、幸村くんだしね。

で、あたしと仁王が罰ゲームを考える事になったんだけど…あからさまに変なのにするなよ!と言った顔でこっちを見つめるがっくんとぴよくん。

そしてそんな二人を冷めた目で見ている仁王。



「ねぇ、なんか思い付いた?」

「んーそうじゃなぁ。確か、明日氷帝はオフじゃろ?1日立海マネージャーとかどうじゃ?」

「はぁっ!?」
「…なんですかそれ」

「お前さん等が璃亜を連れ出したせいで璃亜のマネージャーの仕事が終わってないんじゃ」

「それは、いいね。基本的にうちは偵察とかも気にせずオープンだしね。璃亜に無理させたくないし」



なんという、罰ゲーム。
てか、罰ゲームって言うか奴隷?下部?なんなんだろう、この不思議な感じは。

しかも幸村くんがまさか断らないよね?とがっくんとぴよくんに圧掛けてるし。

仁王は、仁王で自分が言い出したのにも関わらず我関せずと言った様子だ。



「岳人と日吉だけじゃ心配やんなぁ。そっちがええなら俺も行ってもかまへん?」

「あぁ、別に構わないよ」

「俺も行ってもよかったんだけどあいにく、明日は用事があるぜ」
「俺もですよ、宍戸先輩」
「はぁ、俺も予定入ってるね」

「じゃあ来てくれるのは、3人でいいね?」



いや、なんかすっげぇ話が進んでるけどたかがトランプの七並べの罰ゲームですよ?

そんなに真剣になる必要があるんですかね?てか、明日部活あったんだね。あたし知らなかったよ!しかもあたし参加なんだね!まぁ、確かに1週間は1週間だもんね。



「じゃあジローも連れて行ってやるかぁ!ほら、丸井に会いたがるだろうしよ」

「…ふ、ふがっ!ま、丸井くんっ!?って、璃亜ちゃんじゃん!」

「うわっ…まさかの名前だけで起きるとは…ジローちゃん恐るべし」

「芥川さん、明日暇なら立海行きますか?マネージャーの手伝いですけど」

「立海!?マジマジ〜丸井くんに会えるじゃん!行くC〜!」



どうやら、来るらしい。マネージャーの手伝いでってところは、聞いてなさそうだけど。

そして今度は、罰ゲームなしでトランプをしていると途中で跡部くんが呼びに来てバスケコートに向かう事になった。





(随分と盛り上がってたみたいじゃねぇの)
(トランプしてただけだけどね)
(なら樺地も行かせりゃよかったな)
(跡部は、何しとったん?)
(あーん?コートを軽く見てもらってた)
(え、バスケの?)
(ほとんど使わねぇからな)
(樺地がダンクしても大丈夫だったから安心しろ。なぁ、樺地?)
(ウス…)
(ボールも新品を用意させたぜ)
(うわっ…さすが金持ち)


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