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(4/4)


ま、まぁ…とりあえず勉強を頑張ろう。まずは、テストを受けなきゃならないんだから。

相変わらず、メールやらLINEがうるさいが…勉強中なう!返信不可!と返信してスマホをテーブルに置いた。



「ほぅ、もうやる気になったか」

「おん、なんかやる気出た。柳くん、スパルタよろしく」

「ふっ、言われなくてもスパルタで教えてやろう」

「やだ、容赦ない」



そしてまた柳くんのスパルタ指導が始まる訳だけど。やっぱり勉強は嫌いだけど…なにかに一生懸命になれるっていいなぁとか思ったり。

それにしても、嬉しいなぁ。

なんだかんだで、みんなと一緒にまた合宿出来るのは楽しみだし。いやぁ…前のあたしなら絶対に行かないって言ってただろうけど。

しかも、本当はどうかはわからないけど…監督さん達に必要と言われたのも実は嬉しかったり。



「楠木、俺達が何故お前の合宿参加についてなにも言わなかったかわかるか?」

「え、みんな反対してたけど言わなかっただけじゃないの?」

「うむ、確かに楠木が選手として参加する事に関して、みんな正直なところ賛成はしていなかった。しかし決めるのは俺等ではなく楠木だろう?」

「え、そんな理由だったの?」

「それに特別参加の書状を貰ったのは誰でもない楠木だ。俺等を通してと言うなら、反対もしただろうがコーチ達は楠木宛だと言った」

「いや、まぁ…そうだけどさ」

「ふっ、実を言うと楠木のプレイを見たいという意見もチラホラあってな。それに楠木が無理をするのはわかりきっているからな…だったら逆に見守る事にした」

「やだ、早苗が大量発生してる」



まぁ、無理したら容赦なく俺等に怒られると思っておけと付け加えた柳くんは、ワリとマジで怖かった。

いや、もちろん無理をする気はないけど…まぁ、夢中になっちゃってなんかやらかすかもしれないけど。

それにしても、みんながそんな風に思ってくれてたとは思わなかったな。どうせ、反対しても無駄だからってなんも言わないのかと思ってわ。

まぁ、赤也は全力で反対してたけどな!やっぱり赤也は、素直だな!ちょっと面倒臭いけど!!



「それにコーチ達に体調管理については徹底すると言われているが、俺等も余裕があればお前を監視するからな」

「…柳くんの監視とかワリとマジで勘弁して欲しい」

「お前は、すぐに予想外の事をするからな。いくらあのコーチ達でも手に負えるとは思えん」

「それは否定しないけど」

「ふっ、まぁ…楠木の好きにしたらいい。無理は許さんがな」

「いや、もう無理出来ない環境を着実に作ってるじゃないですかーやだー」

「ふっ、今頃気付いたのか?」



それとまた間違えてるぞとあたしの手元にあるプリント指差して鼻で笑う柳くんにムカッとしつつ、なんだか更にやる気が出たのであった。

おっしゃ、マネージャーで参加だろうが選手だろうが、あたしは頑張るぜ!!




※羽川と赤也が帰宅
(璃亜先輩!ファイトッス!)
(うるせぇ!お前もついでに勉強しとけ!)
(うむ、それもそうだな)
(ちょ、マジッスか!?)
(さて、問題の英語からやるか)
(璃亜、そこ間違えてるわよ)
(イヤァァァ!現社なんて消えろー!)
(うるさいわね…ほら、次ここよ)
(赤也、合宿中はもっと辛いぞ)
(ぬわぁ!スパルタカップルー!!)
(うわぁぁん!俺とばっちりッスー!)
(全く…これでは合宿が思いやられるな)
(ふふふ、いつも通りじゃない)

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