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そして柳くんから休憩の許可を貰ったのでさっきから震えっぱなしのスマホをチェックする。
まぁ、案の定…ひーちゃんとリョーマくんでした。あ、蔵と跡部くんからも電話来てるし。なんなの?みんな暇人なの?いや、ワリとマジで。
あ、わかちゃんと国光くんからもなんかメール来てるわ。
「うわぁ…ちょっと誰だし!あたしが合宿参加するって情報垂れ流してんの!」
「楠木は、一度マネージャー兼選手で承諾したのだから他の参加選手に特別参加者がいる事を伝えるのは普通だろう」
「イヤァァァ!みんなが合宿参加についてめっちゃ聞いてくるぅぅー!助けてくれ!」
「毛利さんと種ヶ島さんに気に入られたからでいいんじゃないのか?」
「なにその理由!絶対、余計にややこしくなるじゃん!柳くん楽しんでるだろ!」
「事実だろう。楠木を合宿参加に推薦したのは、あの2人で間違いないしな」
バカヤロウ!あたしは、認めんぞ!チキショーめっ!!あのもじゃもじゃとチャラチャラに推薦されたとか嬉しくねぇよ!むしろ、悪意を感じるよ!!
いや、テスト受けずに参加出来るのは正直ラッキーとか思ったけどね?まぁ、結局テストは受けるんだけど。
なんの意味もないよねぇ〜。
いや、赤也の為だから仕方ない。多分、受からないけどやれるだけ頑張るって決めたんじゃい!結局、受からなくても合宿には参加するしね。もはや、意味わかんねぇな。
そしてまたしても震え出すあたしのスマホ。
「ひぇ〜蔵から電話だよ〜!助けてくれ〜!!これ何回目だよ!こえーよ!!」
「普通に出ればいいだろう。スピーカーにして構わんぞ」
「聞く気満々じゃねぇか!!」
「早く出ないと切れるぞ」
「クッソ!出りゃあいいんだろ!はいはい、もしもし!?」
「"おぉ、璃亜ちゃん!やっと出てくれた。今、時間平気なん?"」
いや、おかしいだろ!今まで電話に出てなかったのに平気もクソもあるか!ていうか、どんだけ電話して来てるんだよ!時間を気にする前に回数を気にしろ!
イヤァァァ!そしてキャッチが入ったぁぁぁ!うわぁぁ!跡部くーん!キングー!後で掛け直すからもう諦めてぇぇぇ!!
なんなの?新手のイジメなの?そんなにあたしが合宿に参加するのが嫌なのか!チキショーめっ!!
「"もしもーし?璃亜ちゃん聞いとる?なんや、合宿に特別参加するやって?"」
「それがなんどすの?いかんのか?」
「"いや、ぶっちゃけめっちゃ嬉しいで!一緒に頑張ろうな!それと俺等も全員参加するでって言うとこ思ってな"」
「あれ?お前が選手とか舐めてんのかとか言わないの?」
「"なんでそうなんねん!理由は、知らんけど…璃亜ちゃんが承諾したんやろ?せやったら一緒に頑張りたいやん?あ、でも無理したら怒んで"」
「やだ、ちょっと嬉しい。あたし頑張るね、無理してまで頑張るね」
「"無理したら怒る言うとるやんけ!まぁ、相変わらず元気そうやし…安心したわ"」
ほな、合宿で会えるん楽しみにしてるで…と言うと電話が切れた。相変わらず、自由か!いや…まぁ、一緒に頑張りたいとか言われてちょっと嬉しかったですけど!
サラッとそういう事を言っちゃう蔵が憎い!イケメン滅びろ!てか、無駄にイケボなんだよ!耳がぞわぞわするわ!
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