参加しますけどなにか? (1/4)
うーん、頭が痛いなう。
もちろん、体調が悪いわけじゃない。ただ単に頭を使い過ぎなだけである。
「うむ、なら普段から使えばいいだけの話だ」
「おい、勝手に心読むのやめろや」
「ふっ…余りのアホ面だったので、ついな」
「柳くんマジムカつく!」
「ちなみにそこ間違えてるぞ」
「イヤァァァ!またかよー!!」
「いい加減に問題をきちんと読め。A〜Eの中からと言っているのに何故、言葉で答えているんだ」
「通りで枠が小さいと思ったぜ…」
只今、特別強化合宿の審査テストの為に勉強なうでございます。しかもあたしん家に早苗と柳くんのバカップルと時々その他の謎メンバーです。
ちなみに今日は、バカップルにプラス赤也です。もはや、プラスどころかマイナスです!助けて下さい!!
しかもなんか夕飯の準備だかなんだかで早苗と赤也は、仲良く買い出しに行ってます。おい、バカップルいいのかそれで!いや、赤也が早苗になんかするとも思えんし…あたしが柳くんと…絶対ねぇわ。
なんも心配する要素ねぇや。
「早苗は、赤也を弟みたいで可愛いと言っていたからな。特に問題はない」
「だからその勝手に心読むのやめてくんねぇかなぁ…」
「しかし、心を読めようともお前はすぐに俺の予想外の事をするからな」
「まず予想すんなし」
「そういう楠木も案外、心を読むのは得意だろう。いや、読むより感じると言った感じか」
「あたしは、そんな超能力は生憎持ち合わせておりませんが」
そして相変わらず、柳くんは勉強を教えてくれてるんだけど…そのノートは要らねぇんじゃねぇかなぁ。
しかもあたしに変な質問してくるばっかりで、あたしの質問は基本的にスルーするし。なんなのこの人!人の情報は知りたがるクセに自分のは教えないとか!くそったれめ!
あぁ、なんかもう勉強とかするの嫌になって来たよ。さっきからスマホが震えっぱなしなのも気になるし。
いや、早苗と赤也なら柳くんに連絡するだろうから…多分、ひーちゃんかリョーマくん辺りかな。
やだ、また連絡無視したとかで粘着される!変な写メ要求される!
「うむ、集中力が切れているみたいだな。少し休憩をするか」
「そりゃあ柳くんがスパルタだからね、仕方ないね」
「この程度の勉強量では、まだ受かる可能性は11%程度だがな」
「絶望した」
「元々あの審査テストは、レベルがかなり高い。合宿中は、勉強をすると言っても学校とは違い短い時間で行う。つまり、マネージャーは選手に勉強を教える程度の頭脳がないとマネージャーとして務まらないという事だ」
「直球でディスんのやめてくんねぇかなぁ。つーか、どうせあたしはバカだよ〜だ」
「知ってるが?」
クッソ!相変わらず、柳くんは辛辣である。いや、実際あたしは頭がよくないから仕方ないけどね。
それにしてもそんなテストをクリアしなくちゃマネージャーは参加出来ない訳でしょ?
…赤也とかブン太は、大丈夫なのか?選手だからテストはないけど…合宿の勉強に付いていけるのか心配ですが。
まぁ、それはあたしもだけどな!
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