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そして白熱した七並べの結果は…
「これで最後ーっ!勝ったー!」
「うん。手札を全て出した璃亜、仁王ペアの勝ちだね」
「まさかあの状況で負けるとは思わんかったわ。仁王にまんまとやられたようやな」
「もーう、ホントですよ」
「俺は、なんもしてないぜよ」
まさかのまさか!
あたし達の勝ちだったりする。もう絶対無理だと思ったのに。
ちなみに宍戸くんと萩ちゃんも頑張ってたんだけどパス上限で失格になった。
て言うか、これはどう考えてもあたしの力じゃないんだよね。いや、むしろあたしだけなら宍戸くんと萩ちゃんにも負けてたっぽいし。
「って事で、仁王ありがとー!てか、頭良いんだ」
「…な、なんじゃいきなり」
「いや、七並べって頭使うじゃん?相手の手札予想したり、何手先も予想したり」
「ほら、向日さん言われてますよ。バカだって」
「バカじゃねぇし!つーか、お前も負けたんだからお前だってバカって事だぞ!」
いや、まぁ…がっくんとぴよくんは仕方ないよ、うん。
忍足は、あからさまに頭良さそうだし。萩ちゃんも多分頭良さそう。
宍戸くんとちょたくんは、顔に出るからね!仕方ないね!
「手札が減れば相手の手札くらい簡単にわかるぜよ」
「いや、普通わかんないから。わかるのタイマンになってからだから」
「相手の出し方を見るんじゃよ。まぁ、要は観察しとれば自然とわかるって事じゃ」
「いや、わかんないから。それを頭が良いって言ってるんでしょー」
「頭が良いとは、違うと思うんじゃが。お前さんも頑張っとったよ」
なんだかよくわからないけど何故か頭を撫でられた。あれ?なんかバカにされてる?
いや、でも仁王のお陰で勝てたわけだし。それにここは、学校じゃないし。
別に仁王に頭を撫でられて不味い事はない訳だ。実際、嫌ではないしね。ちょっとバカにされてるみたいに思えるけど。
「途中で忍足にはめられて頭がパンクしかけたけどねー。ま、結局は仁王のおかげだし」
「なんじゃ、見直したか?」
「うわ、相変わらず自信過剰!でもホントに見直したかも。あたし、仁王の事バカだと思ってたし」
「…お前さん、ホントに失礼な奴じゃな。でも見直してくれたならいいぜよ」
いや、だってよく授業サボってるしさ。授業受けててもノート録ってた試しないし。普通に考えたらバカだと思うじゃん?
そんな事を考えてるとまた仁王に頭を撫でられた。いや、どんだけ撫でるねん。
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