大事なのは気持ち (1/4)
相変わらず、赤也とまともに話していない璃亜です。なんかもう冷戦みたいだよ。もはや、意味がわからないよ。
なんかブン太と赤也も全然口利かないし。マジでなんでお前等まで喧嘩してんだよって感じである。
そしてタイミングがいいのか悪いのか何故か絶賛言い合いなうのブン太と赤也に遭遇。
珍しくジュースを買いに来た結果がこれだよ!
「だから言いたい事があんなら言えよぃ!」
「ないッスよ!それに言ったって丸井先輩にはわからないッスよ!」
「っ、ならもう知らねぇよぃ!勝手にしろ!屋上にも来んな!」
「っ…行かねぇッスよ!!」
少しだけ悲しそうな顔をすると赤也は、そのまま走って行ってしまった。そしてそんな赤也の背中をイライラした様子で見送るブン太の頭を全力で引っ叩いた。
こいつは、なにをしてるんだ。
あたしに叩かれた頭を擦りながらゆっくりとブン太が振り向く。そしてあたしだと気付くと一瞬、目を見開くと気まずそうに目を反らした。
あたしと赤也よりも完全にブン太と赤也の方が深刻なんですがそれは…
「あんたバカなの?」
「うっせ…」
「その勢いで思ってもない事いうのやめたら?てか、素直にお前が心配だからよかったら俺に話してみ?くらい言えないかねぇ…」
「璃亜に言われたくねぇ」
「それは、確かに。あたしも勢いに任せるタイプだからね、仕方ないね」
「いや、そこは否定しとけよぃ」
「まぁ、あたしはちょっと赤也んところ行ってくるから。お前は頭を冷やしとけ!」
ブスッとした顔をしたブン太の頭を軽く叩いて赤也が走って行って方にあたしも走って行く。とりあえず、赤也が行きそうなところを思い出す。
ちなみに別に今は昼休みじゃないので赤也が教室に戻ってる可能性もあるが…まぁ、あの赤也だからそれはないと思う。
ていうか、この辺りをフラフラしてたって事はさっきまで赤也は仁王とサボってたのか?そうなると…教室に戻った可能性がまた出てくるな。
まぁ、とりあえず探すか。
そして思い当たるサボり場を適当に回ってると授業開始のチャイムが鳴る。またサボり決定だよ…まぁ、英語だからいいや。
そんな事を考えながら赤也を探していると一番ベタな校舎裏で踞って座っているひじき頭を発見した。
それにしてもこいつ寒くないんだろうか。普通にサボるなら室内にすればいいのに…校舎裏とか日陰だし、あたしなら絶対にここは選ばないわ。
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