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そしておかわりをしつつも柳生くんは、綺麗に食べてくれました!いや、食べ方が綺麗って意味ね?ちなみにお弁当用にってロールキャベツを残してくれた柳生くんはマジで紳士です。

食べていいよ?って言ったら、朝からまたおかずを作るのは大変ですから、無理をなさらずになんて言いながら皿の片付けまでしてくれてる。

マジで紳士過ぎてやべぇ。

片付けとかあたしがやるからいいのに、手伝いますと譲らなかったから一緒にお皿洗いなうです。



「手伝わせちゃってごめんね」

「いえいえ、このくらいやらせて下さい。それでもなく楠木さんは、色々と疲れているんですから」

「いやいや、そんな事ないよ?」

「しかし、昨日はケーキ作りで寝るのが遅かったんじゃないですか?」

「オッホウ!何故バレてるし」

「昨日の部活はいつもより終わるのが遅かったですし…楠木さんが作るケーキはいつも一から作っていますからね」



まぁ、確かに昨日は部活長引いて帰りが遅かったし、ケーキ作りで寝るの遅かったんですけどね!

余り無理をなさらないで下さいね?なんて言いながら手慣れた手付きで皿洗いを終わらせる柳生くんに小さく頷く。

正直最近は無理はしてないし、眠い時に寝てるし。防寒対策も既にバッチリだから大丈夫なんだけどね。

そして片付けも終わり、お茶を淹れる。さすがにご飯食べてすぐに帰らないだろうし、少し休んでいかないとね。

ちなみにケーキはお持ち帰りして貰いたかったので食べません。一緒にって言われたけど、正直お腹いっぱいで食べられないし。



「はい、紅茶」

「ありがとうございます」

「いいえー。ねぇ、柳生くん柳生くん!一つ聞いていい?」

「はい、なんでしょうか?」

「ずっと気になってたんだけどさ!柳生くんの眼鏡ってマジもんの眼鏡?」

「…眼鏡ですか?」



少し戸惑い気味の柳生くんが眼鏡に触れながら軽く頭を傾げたのでコクりと頷く。

いや、柳生くんの眼鏡って不思議なんだよ!こっちから見るとなんも見えねぇの!曇りガラスまたは、ミラーガラス的な!むしろ、実は眼鏡じゃなくてサングラスなのかもしれない!

ちなみに柳くんに聞いたら本人に聞けと言われたので柳生くん本人に聞きました。

だってずっと気になってたんだもん!柳くんは糸目オバケだけどたまに開眼して目合うけどさ、柳生くんと目を合わせた事がなくてちょっと気になってたのよ。



「一応、眼鏡ですよ?特殊な加工をレンズにしてありますが…」

「あ、やっぱりなんか加工してんだ。ミラーガラスみたいにこっちから全然見えないからさ」

「はい、それがどうかなさいましたか…?」

「ん〜、柳生くんからはあたしの目が見てるけどさ、あたしには見えないじゃん?なんか寂しいなぁって」

「えっ…す、すみません!」

「あ、いやいや!悪いとか言ってるんじゃなくてさ。目は口程にものを言う?だっけ?やっぱり話してる時は目を見たいっていうかさ」



人と目を合わせるのが苦手な人だっているし、柳生くんがそうなのかもしれない。

だから、無理に目を合わせろ!とは言わない。ただ、眼鏡が気になったのもあるしね。

全然気にしないで!眼鏡が特殊加工されてるって事が知れただけで満足だから!と笑うと柳生くんが眉を下げながら相変わらず目は見えないけどすまなそうに軽く笑った。


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