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そして仁王と他愛のない会話をしつつ無事にマンションに着いたので柳生くんにマンションに着いた事を連絡した。
その間に夕飯の準備をする。正直、余り豪華なものは作れないけどね。
そして暫くしてインターフォンが鳴り、急いで玄関に向かうと柳生くんが立っていた。
「わざわざ来てくれてありがとね!はい、入って入って!」
「いえ、こちらこそ。では、お邪魔しますね」
「夕飯はもう少し時間掛かるから、適当に寛いでてね!」
「なにか手伝う事はないですか?」
「なーに言ってんの!今日は柳生くんの誕生日なんだから、ゆっくりしてて!」
「…そうですか?では、お言葉に甘えさせていただきますね」
そう言いながらすまなそうにソファーに座る柳生くんに適当にテレビでも見て待ってるように言ってキッチンに戻る。
まぁ、後は仕上げだけだからそんなには掛からないけどね。
そしてロールキャベツと白身魚のソテーが完成!本当ならロールキャベツはもう少し煮込みたいけどそこは仕方ない!
柳生くんにご飯要るか聞いてから、適当にご飯を盛ってテーブルに運ぶ。
「はい、どうぞ!ロールキャベツは、多めに作ったからよかったらおかわりしてね」
「おぉ、これは美味しそうです」
「ハハッ、品数少なくてごめんね」
「なにを仰いますか!むしろ、毎日自炊しているだけでも凄いですよ」
「ハハッ、ありがと。味だけは保証するよ」
「はい、では頂かせていただきますね」
そして丁寧にいただきますをする柳生くんを見ながらあたしも手を合わせる。
それにしても柳生くんと2人でご飯を食べる事って今までなかったから、なんか新鮮だなぁ。仁王とかブン太とかは、何気に図々しく夕飯やらを食べて行くから多いんだけど。
そしてロールキャベツが美味い。いやぁ…あたしって天才!とか、自画自賛していくスタイル。
あぁ、マジで少し煮込みたかったなぁ。しかし、明日のお弁当に持っていくなら丁度良いかな。
「楠木さんは、本当に料理がお上手ですね。とても美味しいです」
「ははっ、ありがと!そう言って貰えて嬉しいよ」
「こちらこそ、とても嬉しいですよ。誕生日にこうして楠木さんと一緒に食事が出来るなんて」
「そんな大袈裟な。柳生くんが良ければいつでも食べに来て良いし」
「本当ですか?そんな事を言われると毎日通いますよ?」
「ははっ、全然いいよ。大した物は出せないけどね」
いや、柳生くんが毎日来る訳ないから言えるんだけどね。まぁ、別に毎日来られても正直いいんだけどさ。
仁王なんて毎朝、朝飯食べに来てるし今更だよね。
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