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手札を見る限りそこまで優位な感じではない。しかも1枚も7ないし。

とりあえず、マークを揃えて並び替えをしつつみんなの様子を見るが余程、幸村くんの罰ゲームが嫌なのかみんなの顔は真剣である。



「順番は、ダイヤの7を出した向日、日吉ペアからね」

「じゃあここっー!」
「ちょ、勝手に出さないで下さいよ」

「鳳、それかそれ出してぇな」
「はい、じゃあこっち出しますね」

「これを出すべきだろ!」
「いや、こっちに決まってる!」


「あたしが選んで出していい?」
「好きにしんしゃい」



なんかまともなペアは、忍足、鳳ペアだけな気がしてきた。

がっくんとぴよくんは、なんかとりあえず出せるやつ出してる感じだし。

宍戸くんと萩ちゃんは、順番くる度に言い合いになってジャンケンしてるし。

仁王は、特に何も言わないけどペアとしてどうなんだこれ。あ、いや、別にあたしは構わないけど。



「くそくそっ!またパス(3)だぜ」
「向日さんが何も考えないからですよ」

「ほな、次はそこやな」
「これですね!」

「お、おい、どうすんだよ」
「君は、ホントにダメだね。パス(2)」

「……う、うーん」
「それ出して次パスじゃ」



白熱して来たのは、いいんだけどさ。もうがっくんとぴよくんペアがパス3でリーチなんだけど。

ちなみにパスは3回と言うことになってる。それ以上は、失格で即負けである。

ペア別のパス回数は
向日、日吉ペア 3回 リーチ
忍足、鳳ペア  1回
宍戸、滝ペア  2回
璃亜、仁王ペア 2回


てかね、忍足ペア強すぎ。
手札が良さそうだし、何より色んなところ止めすぎだからね?マジ汚い。

まぁ、最下位はすでに決まったようなものだから罰ゲームはないと思うけど…勝てるなら勝ちたいじゃないですかー。



「はい。向日、日吉ペアはパス上限越えたから失格ね」

「くそくそっ!」
「はぁ…だから言ったじゃないですか」

「パスやな」
「パスします」

「長太郎出せよ!パスとか激ダサだぜ!」
「さすが忍足、やるねー…」

「あれ、仁王パスだっけ?」
「勝ちたいんならパスしんしゃい」



とりあえず、もうなんだか頭がパンクしそうなあたしは仁王のいう通りにする事にした。

だって忍足があたしの考えてることがわかってるみたいで全然出して欲しいとこ出さないし。


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