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そしてコートに戻って来たのは、いいんだけど…

え、なにこの状況。

なんでさっきのチャラい人達と試合なんてしてんの?接客テニスはどうした。

え、てか…弦ちゃんと仁王が遊ばれてる?



「あちゃー修さんの悪いクセやなぁ」

「璃亜!って…あんたっ…!」

「おぉ、とんどぶりやなぁ〜お前等も」

「毛利さん、うっさい。早苗、なにこの状況?なんで試合なんてしてんの?」

「よくわからないのよ。あの種ヶ島って人が幸村くんを呼べって言い出して…」

「うむ、俺から説明しよう」



そして柳くんの説明によれば種ヶ島って人が予約済みの女の子から2枠分の予約を譲って貰ったらしく精市に試合させてくれと言ったらしい。

それが弦ちゃんと仁王だったらしい。そういえば、あのチャラチャラしてる人は仁王に予約したいって言ってたな。

それにしてもどういう事なんだ?ていうか、毛利さんがテニス部だったって事は…みんなと知り合いだって事だよね。いや、さっきのブン太の反応を見ればそれはわかるんだけど…

……本当に何しに来たんだ?



「弦一郎はついでと言われていたが…目的は仁王にあるらしい」

「仁王っていうか、仁王の技やで〜?修さんが気にしとるんわ」

「はぁ?仁王の技?」

「全国大会の決勝で最後に出した技や。あれを攻略したい言うて、本当は俺と竜次さんだけで来る予定だったんに修さんも来たんよ」

「…ごめん、余計に意味わかんねぇわ」

「毛利さんが今日ここに来たのは、特別強化合宿の資料及び全国ジュニア大会の知らせを伝える為だった様だ」



いや、まぁ…うん。特別強化合宿とかちょっと意味がわからないけど。あたしが知りたいのはそこじゃないよ。

仁王が全国大会で最後に出した技って…あたしの技だよね?それを攻略したいからって理由で仁王とテニスの試合してんの?

しかもなんかすげぇ余裕で遊んでんだけど…あの人。仁王も本気じゃなさそうだけど、なんかあのチャラチャラした人…腹立つんだけど。

しかも仁王の事だから…意味わかってんのにわざとあたしの技出さない様にしてるっぽいし。



「あぁっ…もう!ブン太、ラケット貸して」

「お、おう?って、おい!」

「アレは、元はあたしの技だし。なんか仁王が遊ばれてんのもイライラするし、あたしが相手する」

「璃亜…テニス出来るん?」

「少しだけね。ちなみに毛利さんあのチャラチャラした人を今すぐ止められる?」

「ん〜無理やなぁ」

「…毛利さん使えねぇな。もういいや、5分だけ相手してくるわ」



他のレギュラーは接客テニスでこの場にいたのは、ブン太と柳くんだけだ。もちろん、他のレギュラーメンバーも試合を気にしてるみたいだけど。

まぁ、とりあえずブン太のラケットを受け取ったあたしは足早に仁王とチャラチャラした人が試合をしているコートに向かった。


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