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…おい、誰だよこいつ等呼んだの。あたしは、日程も教えてないどころか海原祭の事は誰にも言ってねぇぞ。

おい、柳くん笑ってんじゃねぇ。犯人は柳くんか、そうかそうか…クソが!



「アーン?なかなか似合ってんじゃねぇーの」

「…ホンマ可愛えなぁ」

「マジマジ、璃亜ちゃん可愛Eーーッ!」

「あ、俺は餡蜜とみたらし団子な!」

「白玉ぜんざいで」



もうやだ、この氷帝!相変わらずの自由かよ!しかも周りの立海生(主に女子)の悲鳴がヤバいんだけど。

マジでなんなの。てか、早くオーダー言えよ。あたしは早くここから離れたいんだ。むしろ、教室から出たい…助けてくれ。

ちなみに仁王は既に女子に囲まれてグロッキー状態らしくこっちを気にする余裕もないらしい。

そしてとりあえず、面倒だから言われたオーダーだけをメモして調理スペースに向かう。



「もうやだ…裏方やりたい」

「…まだ1時間しか経ってねぇだろぃ。明日もあるんだから慣れろぃ」

「…いや、氷帝の接客とか死ぬんだけど。てか、柳くんは?」

「柳なら氷帝が来たのなら青学もそろそろ来るな…とかなんとか言って、迎えに行ったぜぃ?」

「柳くん…絶対許さねぇ…」

「売上げ1位狙ってるって言ってたからなぁ〜。まぁ、頑張れよぃ」



うっせぇよ、頑張れねぇよ。
むしろ、頑張りたくねぇよ。

そして渋々、調理スペースから出て行くとまたまた恐ろしい悲鳴が挙がる。

おい、来るの早すぎだろ。
柳くんは、なに満足気な顔してんだ。

つーか、柳くんも接客しろよ、仁王死に掛けてんぞ。むしろ、無表情で接客してんぞ。あいつこえーよ。



「璃亜、久し振りだな。元気そうでなによりだ」

「ははっ…国光くんも。むしろ、青学の皆さんも元気そうでなによりッス」

「ふふ、その服可愛いね。写真いいかな?」

「ねぇ璃亜さん、空き時間とかないの?」

「大人数ですまないね…柳が是非って言うからさ」

「うむ、問題ない。楠木、案内してやれ」



クッソ!はいはい、案内しますよ!接客すりゃあいいんだろ!柳くんのバーカ!

て言うか、普通に人数多過ぎですから。氷帝の連中もなかなか人数多いし、女の子達もかなりいるし。

てか、あの長蛇の列が怖い。
まぁ、主に女の子だから仁王か柳くん目当てだろうけどな。

そして裏方からブン太の指示が聞こえてくる辺り、ブン太もなかなか大変らしい。まぁ、お客さん多いからね仕方ないね。

だからあたしを早く裏方に回すんや!



「アーン?青学も来たのか」

「うむ、柳に是非と言われてな」

「璃亜ちゃん璃亜ちゃん!ここ座って!」

「いや、ジローちゃん…あたし接客中だから座れないよ」

「ふーん?なら接客の一環で俺の隣に座ってよ」

「ダメだCー!璃亜ちゃんは俺のとこ!」

「あかんで…璃亜ちゃんはこっちや」

「誰かー!誰か通訳呼んできてー!!」



そしてなんだかんだ喧しい氷帝と青学御一行の相手をしました。もう疲れたよ。


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