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クソゥ…井上のヤツめ!
この間の課題もまだ終わってないのになんてヤツだ!正直、ジャッカルくんに叩かれた事よりもそっちの方が問題である。
「…本当に全部ぱーどぅんって書いてあるのかよ」
「もはや、問題がぱーどぅんだったからね!仕方ないね!」
「ったく…赤也よりひでぇな。赤也の方がまだ真面目にテスト受けてるぞ」
「真面目であの点数なのはもっとヤバい気がする」
「…確かに。って、そんな事はいいんだよ」
「大丈夫大丈夫!課題もどうにかぱーどぅん戦法で頑張るから!」
「全く懲りてねぇな…。ったく、俺が手伝ってやるからそのぱーどぅん戦法はやめろって」
そう言いながら呆れた様な顔をしてあたしの頭を撫でるジャッカルくんにそれはのーさんきゅーだよ!と笑い掛ける。
弦ちゃんに引き続きジャッカルくんにまで迷惑は掛けられん!それに課題の期限はどうせ、明日の放課後までとかだから大丈夫大丈夫!適当に家でやるし。
そんな事を考えながらぱーどぅん答案用紙を受け取り、騒がせてごめんね〜!とその場を去ろうとしたらジャッカルくんに腕を掴まれた。
「じゃあ…この間の礼って事で手伝わせてくれ。ダメか?」
「この間のって…え?あたしなんもしてないし!てか、部活もあるし!精市とか弦ちゃんにバレたらヤバいからマジで大丈夫!」
「大丈夫だ、俺がその辺はフォローしてやるって。楠木もみんなに話さないで俺の為に色々やってくれたんだから、そのくらいさせてくれ」
なっ?と笑いながら頭を傾げるジャッカルくんにドキッとしつつも、断る理由がなくなってしまったあたしはじゃあよろしくお願いします…と軽く頭を下げると英語なら任せろよ!とジャッカルくんがあたしの頭を撫でた。
あぁ、ジャッカルくんは相変わらず眩しいな!(頭ではない)
そりゃ、モテるわ!
当たり前にモテるわ!!
「確か、明日の部活は全体ミーティングと自主練のはずだから明日で大丈夫か?」
「おん、全然オッケー!」
「なら、今日は課題受け取ったらすぐに部活来いよ?」
「イェス!島ちゃんに明日やるからって言えば大丈夫だと思う!」
「俺も井上にちゃんと課題やらせるからって後で言っといてやるから」
「ジャッカルくんマジで神!拝ませて!」
「ハハッ、神の子はA組にいるだろ」
「つまり、精市はジャッカルくんの子だった!?」
んな訳あるか!と突っ込むジャッカルくんにゲラゲラと笑うとそんな発想普通はしねぇよ…なんて言われた。
フハハハハ!あたしが普通だといつから錯覚していた!
そんな訳のわからない会話をしつつ、ジャッカルくんと一緒に教室へと戻った。
もちろん、クラス違うから教室の前までだけど。
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