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そ・れ・に・だ!
仮にジャッカルくんがブン太に相談をしたとして、あいつはバカだからその女子を見付け出して文句を言いに行くに決まっている!
だって、あたしがブン太だったらそうするからだ!
仁王が呼び出された時になんでブン太に言わなかったのかを聞いたら、璃亜とブンちゃんは後先考えずに行動するから言いたくなかったって言われたのがいい例である。
つまり、あたしとブン太はある意味似た者同士らしい。まぁ、ブンちゃんは時と場合によっては、かなり冷静に物事を考えるし璃亜よりは全然マシじゃがな。とか言われたが…悪かったな!冷静じゃなくて!
まぁ、それでブン太が文句を言いに行ったら…その女子がブン太を邪魔に思ってなにかをする可能性もある訳で!なら、あたし…この完全無敵なあたしが!護衛した方がいいじゃないかと!
「大丈夫だよ!ジャッカルくんを護衛するって言っても常にくっついてる訳じゃないし」
「お、おう?」
「ただ、ちょっとジャッカルくんの周囲を警戒するだけだから。あたし、結構そういうのに気付くの得意だし!」
「ま、まぁ…確かに回りの変化とか異変に気付くのはいつもはえーけど…(なのに自分の事は疎いんだよな…)」
「なにかあったらちゃんとジャッカルくんに報告するから!あ、でも下駄箱の嫌がらせと机の嫌がらせは、誰かわからないから言わないからね!」
「まだ嫌がらせされてたのかよ。そっちの方が深刻だろ」
いやぁ、もう嫌がらせにも慣れたもんで下駄箱にゴミとか入れられててもあぁ〜またか〜みたいなノリでそのままゴミ箱に捨てて終わりだからね。
最近、一緒に登校してる仁王も最初こそ怒ってたが、最近はあたしの代わりにゴミ箱を持って来てくれるくらいには、あたしに感化されてる。
ちなみに仁王の下駄箱にはラブレターが入ってる事がよくあるんだけど、あの事件のせいなのか読まずに手紙を捨ててる仁王はワリとマジで最低だと思う。
せめて確認してから捨てろと言ってるのに用があるなら直接来ればいいとか言ってたのに、女の子に直接会いに来られても大体無視を決め込んでるんですがそれは。
うん、やっぱり仁王ってクソだわ。
「まぁ、仁王が最低なのはいいとして。大丈夫だよ!下駄箱をゴミ箱代わりによくされたりするけど上履きはあるし、教科書はなくなるけど教科書使わないし」
「…いや、教科書は使えよ」
「大丈夫!授業に出ないから使う機会がない!」
「ハァ…まぁ、なんか困ったら言いに来いよ?教科書なら貸してやるし」
「いや、困ってるのはジャッカルくんだから!とりあえず、ジャッカルくんはあんまり1人になっちゃダメだよ?仁王みたいななったら困るし」
「まぁ、大体は同じクラスの柳生といるから大丈夫だとは思うが」
ハッ!ダメだ、それはマズイぞ!
ジャッカルくんもそうだが、柳生くんもなかなか甘い!なにが甘いって言葉と態度とその他もろもろだ!
女の子に冷たく出来ないコンビとか危ない!実に危ない!!ちょっと話があるからジャッカルくん借りてくね?とか言われたら柳生くんは、そうですか、わかりましたとか言って承諾しそうだよ!
それは、あかん!あかんあかんあかん!!
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