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そしてジャッカルくんがまぁいいか…と言わんばかりの顔をしながらゆっくりと話し始めた。



「まぁ、早い話し告白を断ったんだよ。そしたら、私の桑原くんはそんな事言わない!って言われてよ」

「う、うわぁ…」

「ドン引きかよ」

「私のって…うわぁ、こわぁ…」

「ま、まぁ、それで咄嗟に気になるヤツいるから諦めてくれって言ったんだよ」

「ほうほう…まぁ、絶対に諦めないだろうけどね。モテるって辛いね、ジャッカルくん」

「そしたらよ…そいつに桑原くんは騙されてるとかなんとか言って、その女を消してやるだの言ってどっか行っちまったんだよ」

「ごめん、マジで引いた」



やだ、普通に恐ろしい。
え?なんか立海って頭おかしい人が多過ぎやしませんかね?いや、ファンクラブとかある時点で既にお察しだけどさ。

なんなの?立海生の恋は、狂気に染まってんの?恋はスリルショックサスペンスなの?

もはや、スリルとかのレベルじゃねぇけどな!消してやる(物理)とか殺人じゃないですかーやだー!!

てか、何故に好きな人に気になる人がいると聞いて悲しむとかより消すって考えが出てくんだよ。物騒過ぎかよ。



「正直、俺のファンクラブの連中は仁王や幸村のファンクラブの奴等に比べて過激じゃなかったと思ってたんだけどよ」

「ファンクラブがある時点で過激だよね」

「…そ、それは否定出来ねぇけどよ。でもその女子、ファンクラブなんて入ってねぇって自分で言っててよ」

「ファンクラブの連中の他にもクレイジーなヤツはいると。あたし、転校しようかな」

「いや、楠木もつい先日ストーカー紛いの事されただろうが…」

「おう、やっぱり転校しようかな」

「まぁ、それでよ…最近つーか、俺がよく話す女子ってなると楠木と羽川くらいしかいねぇからさ」



あぁ、またあたしや早苗になにかあったらどうしようと考えていたのか。いや、普通の女子生徒1人くらいなら余裕で撃退出来るからそんな心配しなくても大丈夫だよ。

それに悔しいけど早苗には、腹黒データマン柳くんが常に付いてるし。

むしろ、あたしはジャッカルくんが心配なんだが。

アレだよね、仁王の告白の断り方は酷いの一言に尽きるけど…逆に優しくない分、諦めが付きそう(諦めたとは言ってない)だけど、ジャッカルくんは優しいからなぁ。

勘違いというか、まだ望みあるんじゃね?みたいに思って調子に乗る子がいそう。



「その子ってどんな子?」

「わりぃ…名前も知らねぇんだよ。ただ、いつも見てましたって長々と色々言われたんだけどよ…まぁ、だからファンクラブのヤツかと思ったんだけど」

「それストーカーや!ジャッカルくんヤバいよ!あたしが護衛してあげるね!」

「いや、気持ちは嬉しいが…それはやめてくれ。楠木になんかあったら困る」

「でもジャッカルくんさ、ブン太とかに言うつもりないでしょ!」

「ま、まぁ…あぁ見えてブン太は友達思いだし…あんまり巻き込みたくっ…」

「それ仁王の二の舞だぜ!?オケ!ならやっぱりあたしがジャッカルくんを護衛する!」



マジで過激な女の子がどんだけ恐ろしいかをある意味、あたしが一番知っているんで話を聞いたからには守りたい。


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