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とりあえず、なんでか荒ぶってた真田くんがやっと落ち着いたらしくゆっくりと近付いてくる。



「今度から精神がたるんどると言えば問題なかろう!」

「いや、たるんどるでいいよ。てか、課題ちゃんとやるから真田くんは部活行っていいよ」

「そうはいかん。島田先生に頼まれたからな」

「えぇ…悪いからいいよ。ちゃんと終わらせて、部活に行くっ…」

「早急に終わらせるぞ。まずは、英語からだな」

「…ちょ、あたしの話聞いてくれませんかね?」

「無駄口を叩く暇があるなら手を動かせ!」

「厳しい泣いた」

「そのくらいの事で泣くな!精神の鍛練が足りん!」



そしてまるで聞く耳を持たない真田くんに英語と現社を教わる事30分。

ちなみに英語は、なんだかんだでリョーマくんに教わったのもあって一応終わった。いや、普通に難しかったけどね。

真田くんの英語の発音が地味に上手くて、ツボって笑ってたらなにがおかしい!笑うな!と怒られたりしたけどちゃんとやったよ。

問題は、現社だよ。



「真田くん、わかんない」

「む、どこだ?」

「ぜんぶ」

「やる前から諦めるな!」

「現社とかなんなの?ニュースとか見てないし知らんがな!てか、現代社会より自分の事で手一杯だわ!だが、温暖化がヤバいのは知ってる!」

「逆ギレをするんじゃない!」



うわぁぁん!やだぁ!現社なんて嫌いだぁぁ!なんだよ、紛争地帯って!物騒だし、怖いよ!

とりあえず、プリントの欄に温暖化と書きまくってたら真田くんに怒られた。もう適当に埋めて提出して来ようと思ったのに。

そしてそろそろワリとマジで泣きたくなって来たよ、部活行きたいよ。うぅ〜と唸りながら温暖化の文字を消していると真田くんがポンッとあたしの頭に手を置いた。



「苦手な物は仕方がない。だが、わからないで済ませて逃げるのはいかんぞ」

「わかんないんだもん」

「この間のテストの結果を見ればわかるが、お前はやれば出来るヤツだろう。それに時間を掛けてもしっかりとやり遂げる事に意味がある」

「…あたし頑張る。真田くんも部活行きたいのごめんね」

「気にするな。終わるまで付き合ってやる」



真田くんイケメン過ぎかよ。

まぁ、課題頑張れよ〜!とか言ってあたしを見捨てた仁王とブン太とは大違いだよ。ちなみに早苗と柳くんも委員会だったので見捨てた訳じゃない…と思う。

そして厳しいくも優しい真田くんに教科書片手に丁寧に教わりました。

まぁ、時々聞いとるのか!とか言われて怒られたけど。真面目に聞いてるけど頭が追い付かなくて、反応が遅れてるだけなんだよ。真田くん厳しいよ。

でも付き合ってくれて嬉しいから文句言わない。


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