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璃亜の運が悪かったのもあるじゃろ。たまたま席が俺とブンちゃんの隣だったから。

必死に回避しようと席を変えようとしていた事を思い出すと、本当に俺等に関わりたくなかったんだなと思う。



「あーん?なんなら今から氷帝に転校させてやるぜ?あいつなら一人くらい面倒みてやる」

「きっと璃亜が断るぜよ。あやつは、人に守られるとかそう言った事が嫌いなんじゃ」

「だから、マネージャーも実は仮で正規のマネージャーじゃないんだよ」

「ファンクラブの奴等も大概だが璃亜も大概だな」

「素直に助けてくらい言えば可愛いんじゃが。口が裂けても言わんじゃろうからな」



いくら、ファンクラブをまとめられていると言っても跡部も女関係では、苦労をしているせいか親身になってくれている様じゃ。

それと忍足の話によると跡部は、璃亜に全くもって興味を持たれなかった事が悔しいらしい。

未だに氷帝の奴等と楽しそうにバカ騒ぎをしている璃亜を見ていると偶然、目が合うがキッと睨むとすぐに反られた。

嫌われたもんじゃな。



「それに、璃亜に友人もターゲットにされててね。こっちは、聞き分けも良くてあまり心配はしてないんだけど」

「それに参謀も付いとるしのぅ」

「あーん?柳の女なのか?」

「そんなところだよ。でも彼女は彼女で璃亜に何かあると周りが見えなくなる子でね」

「…立海の女は、そんなんしかいねぇのかよ。まとも奴がいねぇじゃねぇか、あーん?」



そう言われるとまともな女子が本当にいない気がしてなんだか笑えてきたナリ。

いや、笑い事じゃないんじゃが。

と言うか、俺の場合はまともに接した事さえない気がするしのぅ。



「でも璃亜は、特別だからね」

「あーん?あいつに惚れてんのか。まぁ、俺様も興味はあるが」

「ふふふ…璃亜は、あげないよ。それに惚れてるとかそんなんじゃない」

「なんちゅーか、あやつといると気が抜けるんじゃよ。あやつは、なーんも考えとらんから」

「とりあえず、璃亜が俺等のせいで傷付くのが嫌なだけだよ」



幸村もバカじゃない。むしろ、頭は良いし心を読むのも得意だ。だけど、璃亜だけはよくわからないって言っとった。

幸村が璃亜に興味を持ってるのも、もちろんじゃが多分璃亜をもっと知りたいんじゃろ。俺と同じで。


ブンちゃんや赤也は、あからさまな好意だけみたいじゃが。


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