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本当に大丈夫?なんて言いながら心配そう俺の顔を覗き込む璃亜に大丈夫だよと答えながら頬を軽く撫でると少しだけ驚いた様な顔をしてパッと離れる。
「ふふ、あれ?ちょっと顔赤くなってるけど」
「う、うるさい!」
「璃亜は、本当に大胆なのか天然なのかよくわからないよ」
「な、なんで!」
「だって、自分から顔覗き込んだクセに恥ずかしがるってどうなの?」
「それは、アレだよ!精市が余りにも優しく笑うから…なんか嬉しくて…ついって言うか…な、なんか!え、えーとっ…ぬわ」
「…ホント、やめてよ」
「えっ、ちょ…!?」
もう本当にこの天然核兵器どうにかならないのかなぁ。なんなの、めちゃくちゃ可愛いんだけど。
嬉しくて…ついってなに?
てか、璃亜が嬉しいってどういう事なの。
あぁ、もう我慢とか出来そうにないんだけど…今すぐにでも全力で手に入れたいんだけど。
俺に抱き締められてワタワタと慌てている璃亜の肩にこつんと頭を当てると、えっ…な、なに!?と更に焦る様な声を出す璃亜になんかムカついたからグリグリ頭を押し当てる。
「ちょ、なに!?頭、グリグリしないで!」
「璃亜のばーか」
「そしていきなりの罵倒!?」
「なんなの…ホント、ムカつく」
「え?な、なんかごめんね?」
「絶対許さない」
「えぇ…あたしが一体なにをしたんだ」
ゆっくりと頭を離すと不安に頭を傾げている璃亜のほっぺを軽く摘まむ。
うわぁ…柔らかい。
へ?なんてバカっぽい声を出しながら俺を見上げる璃亜は、やっぱりアホ面だけど可愛い。
相変わらず無防備だなぁ。でも俺からじゃつまらないし…ぷにぷにと柔らかいほっぺを摘まみながらニコリ笑う。
「じゃあぎゅーって璃亜からしてくれたら許す」
「らんれぇ!?」
「ふふ、なに言ってるかわからないや」
「ほっへはらして!」
「ほらほら、早くしないとほっぺが伸びちゃうよ」
「いはっ!せいひち、ひろい!」
ハハッ、可愛い。いつもハムスターみたいに頬張ってるだけあってよく伸びるなぁ。
とか思ってたら璃亜がうぅ〜なんて唸りながら凄い勢いで俺に飛び付いて来て危うくベンチから転げ落ちそうになる。
まさか不意打ちとは…さすが璃亜だね。しかも何故か勝ち誇った顔して俺を見上げてるし。
「勝った!あたしのほっぺは、無事か!!」
「飛び付いてといて第一声がそれ?やっぱり許さない」
「ぬわぁぁん!ちょ、いやっ…精市たんまたんま!!許しっ…擽りやめて!アハハッ…し、ぬ!」
「ふふ、暴れると危ないよ」
「ふはっ…い、いやぁっ…ハッハッ!し、しぬぅっ!!」
俺に飛び付いて来た璃亜の脇腹を擽れば必死俺の腕を掴み、離そうとするがどうにもこうにも璃亜は非力なのでなんの意味もない。
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