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そしてまぁ…普通に蒼真が負けた訳ですよ。て言うか、勝てる要素なかったしね。

やべぇ、蒼真がめっちゃ悔しがってる。そしてそれを煽る赤也は、マジで蒼真より年上なのか怪しいレベルで子供である。



「蒼真、頑張ったね。まぁ、現役テニス部に勝てないのは仕方なっ」

「俺、立海には絶対入らない!てか、テニスでこのモジャモジャに勝ちたいんだけど!超ムカつく!!」

「ちょ、バスケはどうした!?」

「バスケ部には入る。でもテニスもやる!絶対にこのモジャモジャに勝つ!」

「さすがにそれは無理があるんじゃなかろうか。確かに、負けたのは悔しいだろうけどさ。それにテニス部にテニスで挑んで負けたんだからさ…仮にバスケの試合だったら赤也とかミジンコレベルな訳だし。蒼真は頑張ったよ」

「ちょ、ミジンコって!璃亜先輩酷い!」



いや、蒼真のバスケの上手さはヤバいから。マジで贔屓目なしでもかなり上手いからね。

しかし、納得いかないと言うか…どうにもこうにもテニスで赤也を負かしたい蒼真は、バスケでモジャモジャに勝っても意味ないもん!とか言い出す始末である。

まぁ、赤也がバスケで蒼真に勝つとか死んでも無理だろうからね。仕方ないね。

しかもテニス部に入るって言うなら…まだ百歩譲って認めたけどさ。どっちもは無理だろう。掛け持ち出来る程、ぬるくもないし。



「ふふふ、赤也もバスケで勝負してあげたら?」

「俺がモジャモジャにバスケで負ける訳ないじゃん!やるだけ無駄だし!」

「酷い言われようじゃな」

「だが、否定出来ない。仮に蒼真が負けたらあたしビックリして死ぬわ」

「うむ、しかし掛け持ちとなると公式戦等が被る可能性も考えると余りオススメ出来ないな」

「あたしは、蒼真がテニスやりたいなら止めはしないが…あたしもバスケ辞めちゃったし」

「…母さんと学校に相談する。でも立海には絶対に入らないから!!」



なんかそこまで立海に入らないと言われると姉ちゃんは、ちょっぴり寂しいぞ。でも母さんに話すなら、掛け持ちは無理だってちゃんと止めてくれるだろうし…大丈夫だろう。

それにしても相当悔しかったのかさっきから泣きそうな蒼真が可愛い。なんて可愛い弟なんだ。そしてそれをバカにしてる赤也、お前は絶対に許さない。

とりあえず、蒼真にはバスケ部で頑張って欲しいけど…テニスを始めるならそれはそれであたしは応援するさ。


そして翌日、母さんから蒼真はちゃんとバスケ部だけに入ると連絡があった。でもテニスをやる事も諦めてないらしい。さすが我が弟…諦めが悪い。





(ふふふ、本当にバスケ部にしとくのは勿体無いなぁ)
(やめて、蒼真を誘惑しないで!)
(でも立海には来ないんだろぃ?)
(そこは、赤也のせいじゃな)
(な、なんでッスか!)
(打倒モジャモジャ!って叫んで帰って行ったしな…)
(しかし、よく似ていたな)
(うむ、主に性格がな)
(負けず嫌いじゃしな)
(すぐにムキになるところとか)
(おい、蒼真の悪口はそこまでだ!)
(いや、璃亜の事だぜぃ?)
(それはそれでやめろや!!)

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