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そしてなんだかんだで記録係を頑張っています。ちなみに今は、赤也とブン太のダッシュに付き合ってます。
相変わらず、赤也はえー!!そしてブン太は、安定のスタミナバカである。かなり燃費悪いけどな。
てか、この2人は特に燃費悪い部類だからね。精市とか仁王が低燃費過ぎで笑えるレベルなのに、この2人と来たら…燃費悪過ぎて逆に笑えないからね。
「はい、赤也はタイム落ちたからパワーリスト外してね〜」
「っ…マジッスか!」
「ブン太は、まだ落ちてないからパワーリスト追加ねー」
「オッケィ!まだまだ余裕だぜぃ!」
「丸井先輩どんだけッスか!あぁ、悔しい!!」
「はいはい、赤也はちょっと休憩ね」
さすがにまだまだブン太に勝てないな。まぁ、赤也が元からスタミナ不足と言うか…ペース配分が下手だからね。
相変わらずの赤也である。
いや、赤也はブン太とか先輩と一対一の練習ってなると余計に張り切っちゃって無理するからなぁ。
まぁ、その先輩との練習に張り切っちゃうのはちょっと可愛いとか思う。でもいい加減、ペース配分は覚えた方がいいと思う。
そして結果的にブン太は、赤也に倍近くの差を付けましたとさ。マジでブン太やべぇな。
とりあえず、記録したノートを妖怪糸目データ爺さんこと柳くんに渡しに行ったら丁度、柳くんがラリーしてたのでその様子を見ていた精市に差し出す。
「ほい、赤也とブン太のダッシュは終わったよ。次は、なにすればいい?」
「ふふふ、お疲れ様。それと、今は特になにもないから座って休んでな」
「マジで?なら早苗の手伝いに行って来ようかな」
「いや、ドリンクとタオルはさっき準備が終わったよ。だから、羽川には蒼真くんの迎えに向かって貰った」
「え?蒼真の?」
「ふふふ、蒼真くんから羽川に璃亜に電話しても出ない!って連絡が来たみたいでね」
精市の言葉にポッケからスマホを出すとズラァッと着信履歴に蒼真の名前があった。なにこれ、ちょっと怖いんだけど。
てか、普通に気付かなかった。姉ちゃん、普通に集中してたよ。蒼真、マジでごめんな。
とりあえず、蒼真がぷんぷんしてる姿を思い浮かべながら目の前でラリーをしている柳くんと真田くんを見る。
「腕はどうなの?蒼真くんに腕掴まれた時、かなり痛そうだったけど…」
「まぁ、生活に支障はないよ?ただ、掴まれたりするとやっぱり痛いかな」
「ちゃんと毎日ケアしてる?」
「うん、面倒臭いし利き腕だからかなり辛いけどね。あぁ…早く包帯取りたい」
「…傷痕残らなければいいけど」
「今更、傷痕とか気にしてないからいいよ」
「俺が気にするよ」
トンッとあたしの左肩をつつく精市はどこか悲しそうな顔をしていて、やっぱり左肩に傷痕が残っているのを知っている様だった。
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