打倒もじゃもじゃ! (1/4)
そしてお昼ご飯を済ませて蒼真も一緒に学校に戻って来ました。ちなみに蒼真は見学をしに行かなきゃなので職員室まであたしが連れて行った。
もちろん、姉弟とバレたくないので職員室前までだけどね。そして終わったら連絡しなよ?と頭を撫でるとうん!っと満面の笑みで頷く蒼真はやっぱり可愛いのであった。
そしてコートに向かうと既に全体ミーティングが始まっててダッシュしました。
とりあえず、全体ミーティングはテストについてと今後の練習方針等で、まぁいつものミーティングと変わらない感じだった。
そしてあたしは、怪我をしているという事で早苗と担当を交代になりました。つまり、あたしがデータやらをやらなきゃならないらしい。
やだ、めっちゃ辛い。
「楠木、まずはこっちだ。ラリーのタイムとミスのカウントを記録してくれ」
「ウス!」
「その後は、赤也と丸井のダッシュに付き合ってくれ。パワーリストの量とタイムの記入を忘れない様にな」
「お、おう。頑張る」
柳くんからノートを2冊渡されるが、相変わらずあたしは記録係に向いていないらしい。ちょっと自信なくなって来たよ!
いや、赤也のタイムだけとかなら全然大丈夫なんだけどさ。全体的な記録ってなるとさ、頭が付いていかなくてだね。
後、普通に忘れそう。
まぁ、柳くんがある程度ノートにメニューの説明を書いといてくれてるから…大丈夫だとは思うんだけど。
「俺は、あっちのコートにいるからわからなくなったら声を掛けてくれて構わない」
「ん、了解。いつもこれやってるとか…早苗ハンパねぇな」
「ふっ…早苗も今頃、楠木と同じ事を思ってるだろうな。本当にお前達は、いいコンビだな」
「あ、ありがと。ちょっとだけ柳くんの好感度上がった」
「ふっ、そうか。ちなみにいくつになったんだ?」
「-20から15くらい?」
「…………」
「…………」
「う、嘘だから開眼しないで!普通に30くらいあるから!いたっ!ノートの角で叩かないで!」
ひ、酷い!好感度上がったのにまた一気に下がったよ!!
やっぱり柳くんなんて嫌いだ!早苗は、やらんぞ!絶対にやらんぞー!!
そしてノートの角で叩かれた頭を擦りながら柳くんの妖怪糸目データ爺さん!と捨て台詞を吐いてダッシュで逃げたのであった。
なんか周りの1年生が何人か吹き出してたけど、気にしない気にしない。
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