まさかの待ち人 (1/4)
ふぇぇ〜い。
やっとテスト終わったー!
そして今日から部活再開です。
ちなみにテストの結果は、来週出るからそれまでは部活には普通に出れるっていうね。
まぁ、普通に部活なしのところもあるんだけどね。もちろん、テニス部は余裕でありますけど。
「昼飯食い行こうぜぃー!」
「あたし、和食がいい」
「璃亜の飯がいいぜよ」
「お前等は、ワガママか!俺は、食えればなんでもいい!」
「なら指でも食ってろよ」
「おう、璃亜の指出せよぃ。食ってやらぁ」
「やべぇよ…こいつ頭狂ってやがる」
て言うか、まぁ…今日はお弁当作って来てないから仕方ないんだけどね。
しかもテスト最終日と言っても食堂も購買もやってないから悲しいよね!辛いよね!あぁ、外に行くのがダルい。
そのまま帰りたくなるわ。
とりあえず、だるーんと机に突っ伏したままでいるとペシッと頭を叩かれて頭を上げる。
「あれ?早苗ちゅわぁぁぁん!職員室に行ってたんじゃないの?」
「今戻って来たのよ。ぐーたらしてないで行くわよ。午後から部活なんだから」
「あたし、和食がいい」
「はいはい、定食屋で我慢しなさいよ」
「やっぱり早苗は、わかってる。あたしの指を食べようとした、どこぞの赤い豚とか大違いだぜ」
「お前が指でも食ってろって言ったんだろぃ!」
「幸村くんと真田くんも一緒だけど大丈夫よね?部活について話したいって」
「おう、問題ナッシング〜」
そしてなんかブン太がギャーギャーうるさかったけど、どうやらファミレスに行くらしいのでさよならである。
まぁ…普通に校門まで一緒に行くみたいだけど、普通に人数多くて嫌なんだけど。相変わらず、視線ハンパねぇし。
そしてズラズラと大人数で歩いているとなにやら校門に人が集まっている。なんだ、なにか事件でもあったのか。
しかし、邪魔だ。あたし達は、飯を食いに行くのだ。そんなところで集まんなや。
とりあえず、人混みにうんざりしつつ校門を通ろうとしたら不意に右腕を掴まれて余りの痛さに足を止める。
「…いっ!!」
「璃亜!」「璃亜先輩!」
「ハァ…やっと見付けたぁ。って、あんた達、なに?」
「その手離せよ」
「はぁ?」
「っ…あれ?蒼真じゃん。なにしてんの」
「会いに来たに決まってんじゃん!会いたかったぁぁ!!」
「ちょ、ぐはっ!い、痛い痛い!!蒼真たんま!マジで待って!!」
そしてあたしの腕を掴んでいたのは、見知った顔で満面の笑みであたしに飛び付いて来てなんか色々とヤバかった。
特に怪我してる右腕がヤバい。
そして周りからの視線もヤバい。
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