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正直、俺なら4人とか余裕で伸せるんだけど…薬とか璃亜を引き合い出されたらやっぱり無理かなぁ。
でもそれじゃあ仁王と同じになっちゃうんだよね。
「でもよぅ、俺さ。璃亜が俺等に守られるだけのヤツだったらここまで仲良くなりてぇとか思わなかったと思うんだよぃ」
「あ、それわかるッス。毎回毎回キャー助けてぇ!ってタイプだったら俺うぜぇって思ってたと思うッス」
「まぁ、お前等の気持ちもわかるけどよ…楠木は女だぜ?あんな無茶する必要あるか?」
「璃亜がみんなを守りたいって思ってるのだから、仕方ないんじゃないかしら。あの子、大切な人の為ならなんでもやるから」
「うむ、合宿の時がいい例だろう。しかし、怪我をするのはまた別だろう」
「昔から何も考えずに突っ込むから…いつも生傷が絶えなかったのよね。でもそれだけみんなを大切に思ってるって証拠よ」
まぁ、丸井と赤也が言うことも一理ある。というか、璃亜だからこそ俺等もここまで惹かれたんだろうけど。
それに俺等を大切に思ってくれてるって言うのは、嬉しいけど…無茶をするのはやめて欲しい。俺等からしても璃亜は、大切な人な訳だし。璃亜は、それがわかってるのかな?
んー、でも璃亜の事だから頭ではわかってても体が動いちゃうんだろうなぁ。
……よし、俺も稽古に付き合おっと。
「ふふふ、真田?俺にも稽古つけてよ」
「なっ…ゆ、幸村は必要ないんじゃないのか…」
「え?なに?俺が真田より強いって?ふふふ、よくわかってるじゃないか」
「ちょ、真田くんより強いとか精市なんなの。バケモノなの?てか、急にどうしたの?」
「ん?俺も璃亜を守りたいから強くなろうかなって」
「なら俺も参加するぜぃ!」
「お、俺もッス!」
いや、お前等はテスト勉強してろよ。これで赤点なんか取ったら容赦しないよ?て言うか、なんで柳生とジャッカルまで来てる訳。
それで羽川と蓮二は、笑顔でこっち見てるし。俺の前でイチャつくのやめろって言ってるのに。
あぁ、もう…なんかムカつくから真田も丸井も赤也も投げ飛ばす。稽古だからって俺は、容赦はしないよ。
それに真田ばっかり璃亜にカッコイイって言われてるのもずっと気になってたし。
「真田、ほら構えなよ」
「う、うむっ…楠木は離れていろ」
「え、ちょ…なんでそうなった」
「ちょっと、その俺が悪者みたいな感じにするのやめてくれない?真田のクセに…絶対許さないよ」
「なっ、ご、誤解だ!幸村落ち着けっ…ぬわっ!?」
「真田副部長…」
「真田…ドンマイ」
「ふふふ、次はお前達だよ」
て言うか、俺に投げ飛ばされるなんて真田もまだまだだよね。部活開始したら、みんなのメニューまた考え直そうかな。
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