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そしてなんだかとてつもなく広くて長い廊下を歩いて暫くすると立派な扉の前に着く。

そして跡部くんがなんの躊躇もなく扉を開けるとそこには、豪華な料理とドンチャン騒ぎをしている氷帝の方々がいた。



「あ、やっと璃亜ちゃん来たC〜!俺の隣に座るC〜!」

「お、おい、ジロー!待てって!」

「フンッ…顔色はいいみたいですね。心配して損しましたよ」

「くそくそっ!ジローの奴ずりぃぞ!」

「なら岳人も行けばええんちゃう?まぁ、もう遅いみたいやけど」



そしてあたしの顔を見るなり飛び付いてくるジローちゃんにビックリしつつもとりあえず、受け止める。

普通に吹き飛びそうになったけど、どうにか頑張って耐えるとジローちゃんに満面の笑みを向けられる。

あ、やっぱりジローちゃん可愛い。うん…これは怒れないです、はい。



「おいおい、まだ本調子じゃねぇんだ。あんまり無理させんじゃねぇよ」

「あたし、ジローちゃんなら大丈夫だよ。ねぇー?」

「璃亜ちゃんやっさC〜!やっぱり璃亜ちゃん最高だC〜!」

「ふふっ…随分と仲良くなったみたいだね」

「うん、なんかいつの間にかね。でもいい人ばっかりだから」

「へぇ…妬けるねぇ」



なんだか幸村くんの笑みが怖い気がするけど、とりあえず無視をしておこう。

そして跡部くんに席へ案内される。

ちなみにあたしの席には、跡部くん・ジローちゃん・幸村くん・仁王が座っている。

もちろんジローちゃんは、あたしの隣でウキウキと嬉しそうにしている。なにこの天使。



「おい、仁王詳しく話してねぇんだろ?」

「とりあえず、帰るのは明日とは伝えたぜよ」

「まぁ、飯でも食いながら話せばいいだろ。好きなもん食えよ」

「よーし!璃亜ちゃん行こ行こー!俺のオススメ教えるC〜!」

「うわっ!ちょ、なになに!?」



何がなんだかなあたしは、ジローちゃんに腕を引かれてズラァッと並ぶ豪華な料理の前に連れて行かれる。

しかもそこには、待ってましたと言わんばかりにがっくんやぴよくんなんかもいて、トレーを渡されてどかどかと料理を盛られた。


そして最終的に何故かみんなのオススメなんだか好物なんだかよくわからないけど、山盛り盛られたトレーを持ってテーブルに帰ってきた。

ちなみにジローちゃんのトレーもなかなかの酷さである。

そして軽く跡部くんが今の状況を説明してくれたけど、ジローちゃんが隣でうるさくて、ここが跡部くん家でみんなも泊まるって事だけしかわからなかった。





(いつ来ても氷帝は騒がしいね)
(まぁ、部長が部長じゃからの)
(あーん?なんだ仁王?)
(でも璃亜は楽しそうだね)
(あーん?お前等璃亜に嫌われてんのか)
(まぁ好かれてはないよ、多分ね)
(なんか複雑な気分じゃな)
(あーん?なんだよ、訳ありか?)
(ちょっと色々あってね)


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