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て言うか、仁王はなんなんだ。ソファーに座ると何故か、あたしの手に触れて来て意味がわからず仁王を見るとジーッとあたしを見ていた。



「…お前さん、具合悪いんじゃなか?」

「は?なんで?」

「手が熱い。それにこの店はクーラーが結構強いぜよ、それなのに少し顔が赤いナリ」

「え、あぁ…ちょっと寒いかな」

「いつもこの店に来ると寒いって騒いどったのにおかしいじゃろ。本当に大丈夫か?」

「い、いや…別に大丈夫だから。アレだよ、知恵熱的な」

「…ならいいんじゃが、無理するんじゃなかよ」



いや、確かにちょっと頭は痛かったけど…なんで気付いたし。しかもそんな心配される程の事じゃないんだけど。

とりあえず、寒くはないから大丈夫だと思う。勉強のし過ぎと言うか、頭の使い過ぎで普通に知恵熱ですね。

そして暫くしてダッシュで来たのか、赤也が到着。ちなみにあたしの隣に座ると普通にステーキ頼んでました。

本格的に肉々しいテーブルである。



「璃亜せんぱーい」

「はいはい、なんだよ」

「数学がスラスラ出来てマジでヤバかったッス!」

「おぉ、マジか、よかったな。あたしも数学が結構いい感じだった」

「へへっ、璃亜先輩のお陰ッス!」

「赤也はやれば出来る子だからな。その調子で英語も頑張れ!」

「あ、じゃあ璃亜先輩!今日このあと勉強しましょーよ!」

「赤也の口から勉強しようと聞く日が来るとは…明日、槍でも降ってくるんじゃねぇのか」



数学の出来が相当よかったのかへへっ!と嬉しそうに笑う赤也の頭を撫でる。やっぱり、普通にタックルとかバカみたいな事をしなれば可愛いんだよなぁ。

それでこのあとかぁ…うーん。特になにも考えてなかったしなぁ。テスト期間中で出掛けるのは、バレた時が怖いし。

でも正直、もうあたしが赤也に教えてあげられる科目は音楽とか家庭科くらいしかないし。



「うむ、赤也がそこまで言うならば俺の家で毎年恒例の勉強会を開くか」

「い、いやっ…そ、それはいいッス…俺、璃亜先輩ん家に行くんで」

「ふふ、なに?赤也が璃亜ん家に行くって?なら俺も行くよ」

「俺も行くぜぇ!赤也と2人っきりにさせる訳ねぇだろぃ!」

「サラッと話に入ってくんなし。しかも勝手に来る気になってんじゃねぇし」

「やはり、全員で俺の家で勉強会だな!」

「なんで真田くんはそんなに自分家推しなの。いや、もう別にいいけどさ…」



そして結局、全員で真田くん家で勉強をする事になった。まぁ、あたしとしては有り難いけどね。あたしん家に全員とか無理だし、むしろテーブル足らないし。

て言うか、普通に強制参加っていうの事に笑った。





(ブロッコリーうま〜)
(あ、じゃあ俺のも食べます?)
(ん、ちょーだい。あーん)
(えっ、あっ…あーん)
(璃亜、俺のも食べるかの?)
(ん、食べる。あーん)
(…楠木、大丈夫か?)
(え、なにが?)
(いや、あんまり食べてねぇみてぇだから)
(ブロッコリーなら食べれる!)
(いや、メインのチキン食えよ)
(ジャッカルくん食べる?ほら、あーん)
(お、俺かよ!あ、あーん)
(どう美味しい?もっと食べていいよ!)
(璃亜、残すなら俺にくれ!)
(妖怪意地汚いお化けが来た)
(妖怪なんかお化けなんかどっちなんじゃ)
(どっちもじゃね?)

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