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そして結構な大人数でファミレスに着いた訳だが、さすがによく来るファミレスなので、あぁ立海のテニス部ね。みたいな感じで広めのテーブル2席に案内された。
「今更だけど、赤也いなくね?」
「それなら、さっきメール送っといたぜ。ハブかれたって後で騒ぐからな」
「マジ、ジャッカルくんヤバい。赤也、絶対に惚れるわ…」
「…いや、嬉しくねぇよ」
「璃亜の飯が食いたかったナリ」
「朝食っただろ」
「やっと朝飯を食うようになったのか、仁王。怪我の回復にもきちんと三食食べる事が大事だぞ!」
「…はいはい」
軽くスマホをちらつかせながら笑うジャッカルくんは、相変わらずイケメンだった。あたしが赤也なら惚れる。
だって、ジャッカルくん以外は赤也がいないのを気付いてたのか気付いてないのかわからないけど連絡はしてなさそうだし。さすが面倒見がいいジャッカルくんだ。
そしてあたしの右隣でちょいちょいと制服を引っ張る仁王と朝御飯について語っている真田くん。
うん、こっちの席は比較的まともでよかったぜ。早苗がいないのが悲しいけど、あっちはヤバい…色々ヤバい。
柳生くんが可哀想なくらいヤバい。
「ほら、メニュー。決まったら言ってくれ、頼むからよ」
「ステーキ200gを頼もう!」
「相変わらず、真田くんがやべぇ…」
「璃亜は、なに食べるんじゃ?」
「ん〜チキングリルにしようかなーって。仁王は?」
「璃亜の貰うナリ」
「あげねぇし、頼めや」
「なら俺もステーキでいいナリ」
「やだ、なにこの肉々しいテーブル」
そして全員ドリンクバーとあたしがチキングリルでジャッカルくん、真田くん、仁王がステーキ200gになりました。そう言えば、この3人は生粋の肉好きだった。
それでジャッカルくんが頼んでくれて、とりあえずドリンクバーを取りに行こうと席を立とうとしたら仁王が制服を引っ張る。
なんだ、こいつ。
さっきからどうした。
そう言えば、ファミレス寄らないで帰りたがってたし具合が悪いのか?顔色は悪くないけど。
いや、でも…ステーキ頼むくらいだから具合は悪くないか。
「…ジャッカル、ドリンクバー頼んでもよか?」
「おう、別に構わないぜ!なにがいいんだ?」
「じゃあアイスティーで頼むナリ」
「は?いや、あたしが行くからジャッカルくんは座ってていいっ…」
「気にすんなって!楠木と真田は?」
「うむ、烏龍茶を頼もう」
「じゃ、じゃあ…アイスティーで」
おう、じゃあ座ってろよ!と席を立つジャッカルくんに悪いなと思いつつ、ソファーに座った。
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