(2/4)
そして柳くんがなかなかウザかったけど、一通り今日あった事を話し終わった訳だが…
柳くんのペンを持つ手が止まんねぇんだけど…やべぇんだけどこの人。
「ハァ…それで?越前くんにキスされてどう思ったのよ」
「ビックリした!帰国子女ヤバい!そして恥ずかしかった!!」
「楠木、ヤバいのはお前の頭の方だぞ」
「柳くんマジ失礼なんだけど!」
「それでキスをされて嫌ではなかったのだろう?」
「え、あぁ…んっ?いや、ビックリし過ぎてそれどころじゃなかったと言うか…急だったし」
そして何故か、盛大な溜め息を吐く早苗と相変わらずノートになにか書いてる柳くん。
いや、なんかビックリしたんだよ!ホントに急だったし!電車の中で、色々考えたんだけどやっぱりよくわからなくてね?
合宿でほっぺーにちゅーされて、今日はオデコに口でしょ?なんかもう挨拶感覚でちゅーしてんじゃないかと。
帰国子女やべぇなと。
「その口振りだと初めてではなかった様だな」
「いや、まぁ…うん」
「ほぅ…楠木がキス済みと。興味深い、詳しく話してくれ」
「お宅の彼氏がやべぇんだけど、ドン引きなんだけど」
「蓮二は、少し黙っててちょうだい」
「ハハッ、怒られてやんの!」
「よし、このデータを一斉送信する準備を」
「ちょ、やめて!この人、マジでヤバい!!」
もう柳くんが怖すぎる。
もはや、あたしにプライバシーとかないんですが!むしろ、なんか弱味握られてるんですが!どういう事なんですかね!?
いやね?ファーストキスは、確かに済んでますが。なんでそれを柳くんに話さなきゃならんのだ!
て言うか、そんな事はどうでもいいんだよ!問題なのはリョーマくんだよ!
「つまり、楠木は誰とでもキスが出来ると…とんでもないヤツだな」
「んな訳あるか!」
「しかし、越前にキスされて嫌ではなかったのだろう?」
「急だったし、嫌だったかと聞かれたら嫌ではなかったけど!別に嬉しくもないわ!」
「ならば楠木は誰かにキスを求められた場合、断る事が出来るのか?」
「当たり前でしょーが!あたしをなんだと思ってるんだ!てか、そんなヤツいねぇし!」
柳くんは、なんて事を言うんだ!まるであたしがちゅーをされたい人みたいな言い方はやめていただきたい!!
prev|
next