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そして柳くんがなかなかウザかったけど、一通り今日あった事を話し終わった訳だが…

柳くんのペンを持つ手が止まんねぇんだけど…やべぇんだけどこの人。



「ハァ…それで?越前くんにキスされてどう思ったのよ」

「ビックリした!帰国子女ヤバい!そして恥ずかしかった!!」

「楠木、ヤバいのはお前の頭の方だぞ」

「柳くんマジ失礼なんだけど!」

「それでキスをされて嫌ではなかったのだろう?」

「え、あぁ…んっ?いや、ビックリし過ぎてそれどころじゃなかったと言うか…急だったし」



そして何故か、盛大な溜め息を吐く早苗と相変わらずノートになにか書いてる柳くん。

いや、なんかビックリしたんだよ!ホントに急だったし!電車の中で、色々考えたんだけどやっぱりよくわからなくてね?

合宿でほっぺーにちゅーされて、今日はオデコに口でしょ?なんかもう挨拶感覚でちゅーしてんじゃないかと。

帰国子女やべぇなと。



「その口振りだと初めてではなかった様だな」

「いや、まぁ…うん」

「ほぅ…楠木がキス済みと。興味深い、詳しく話してくれ」

「お宅の彼氏がやべぇんだけど、ドン引きなんだけど」

「蓮二は、少し黙っててちょうだい」

「ハハッ、怒られてやんの!」

「よし、このデータを一斉送信する準備を」

「ちょ、やめて!この人、マジでヤバい!!」



もう柳くんが怖すぎる。
もはや、あたしにプライバシーとかないんですが!むしろ、なんか弱味握られてるんですが!どういう事なんですかね!?

いやね?ファーストキスは、確かに済んでますが。なんでそれを柳くんに話さなきゃならんのだ!

て言うか、そんな事はどうでもいいんだよ!問題なのはリョーマくんだよ!



「つまり、楠木は誰とでもキスが出来ると…とんでもないヤツだな」

「んな訳あるか!」

「しかし、越前にキスされて嫌ではなかったのだろう?」

「急だったし、嫌だったかと聞かれたら嫌ではなかったけど!別に嬉しくもないわ!」

「ならば楠木は誰かにキスを求められた場合、断る事が出来るのか?」

「当たり前でしょーが!あたしをなんだと思ってるんだ!てか、そんなヤツいねぇし!」



柳くんは、なんて事を言うんだ!まるであたしがちゅーをされたい人みたいな言い方はやめていただきたい!!


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