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んーっ!疲れたぁ。

とりあえず、リョーマくんの本場仕込みの英語はヤバかった。なにがヤバいって発音がマジでヤバかった。

しかもめっちゃ教え方も上手くて、珍しくあたし頑張ったよ!いや、精市とか仁王の教え方が下手とじゃないんだけどね?なんか、細かいところも英語で言ってくれるから…なんか、うん!まぁ、そんな感じ!

後、カルピンの癒し力によってかなり集中出来ました。



「ねぇ、お昼どうする?」

「ん、外で食べる?あたしは、なんでも大丈夫だけど」

「本当ならお昼作ってって言おうとしたんだけど、その怪我じゃ頼めないしね。外でいいよ」

「…ん?別にこのくらいの怪我なら料理出来るよ?でもキッチン借りるのは気が引けるから…外で食べよっか」

「本当に作れるの?」

「いや、まぁ…余裕で作れるけど。さすがにキッチン借りるのは」

「じゃあ作ってよ。俺、和食がいい」

「リョーマくん!人の話を聞こうぜ!」



そしてあたしの言葉にダメなの?と頭を傾げるリョーマくんは、なんてズルい子なんだ!そんな可愛く言われたらダメだとか言えねぇじゃねぇか!!

多分まだ誰も帰って来ないし、キッチン使うって言ってあるから大丈夫。とか言いながらリョーマくんがあたしの手を引く。

しかもキッチン使うって言ってあるからってなんだそれ!最初からあたしに昼飯作らせる気満々だったんですか!

なにこの子、怖い!

そして結局、リョーマくんの希望通り和食中心の昼食を作ってたのはいいんだけど…



「おーい、リョーマ?お前が昼飯作ってるなんて珍しっ…お?」

「…親父がなんでいるんだよ」

「えっ…あ、お、お邪魔してます。えと、キッチンお借りしてます…すいません」

「おう、気にすんな!それにしてもこんな可愛い子を連れ込むなんて、なかなかやるなぁ少年!」

「…うるさいんだけど」

「だが、この辺じゃ見掛けない顔だな名前は?」

「えと、立海大附属高校2年の楠木璃亜って言います」

「璃亜さんも真面目に答えなくていいから。てか、早くどっか行ってくんない?」



まさかのリョーマくんのお父さんが帰って来ちゃいました。だ、誰か助けて!なんか色々と辛いんですけど!

しかもなんかリョーマくんはお父さんとなんかよくわからない言い合いしてるし、あたしはガス使ってるから目離せないし!なにこれ、どうすればいいの!?



「璃亜ちゃん、おじさんの分も作ってくれるとおじさん嬉しいんだけど!」

「璃亜さん、作らなくていいから」

「少年、ケチケチすんなよぉ〜。食事は大勢の方が美味いだろうが」



とりあえず、あたしはリョーマくんのお父さんの分も作る事にしたのであった。

だって、キッチン借りてるし!さすがに失礼だし!いや、もはやキッチン借りてる時点で大分、失礼だし迷惑だけど。

そしてまさかの3人でテーブルを囲む事になりました。なにこれ、マジで辛い。





(おぉ、美味い美味い!)
(あ、ありがとうございます)
(…ホント有り得ないんだけど)
(それで少年とはどこで知り合ったんだい?)
(えーと、テニス部の合同合宿で…ですかね)
(ほーう。つまり、マネージャーか)
(そうなりますね)
(怪我してるみたいだが、テニスはやるのかい?)
(え、はい…長くは出来ませんけど)
(この人、見掛けによらずテニス上手いけどね)
(リョーマくんは、シッーー!)
(ほー、そりゃあ見てみたかったな)
(い、いえ…ホントに大した事ないんで!)

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