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お、おぉ…結構片付いてる。

正直、赤也の部屋に似てるとか思ったのは秘密である。

そして適当に座っててと言われて、素直に座るとリョーマくんが部屋から出て行く。

な、なんでだぁぁー!
ちょ、いきなり置いていかないで!それでもなく落ち着かないのに!ボッチにしないで!やめて!

そして、お待たせと戻って来たリョーマくんの腕を見るとそこには、あたしを見てキョトンとした顔をして頭を傾げている可愛い生き物がいた。

なにあれ、やだ…クソ可愛い。



「抱っこする?」

「す、する!」

「じゃあはい。俺、ちょっと飲み物持って来るからカルピンと遊んでて」

「も、もふもふっ…やだ、可愛い。なにこれヤバい…癒される」

「聞いてないし」



リョーマくんからカルピンを受け取ったんだけど…もふもふ!マジでもっふもふ!

てか、生カルピンの破壊力やべぇ!とりあえず、写メ撮りたい!うは、目クリクリじゃねぇの!そんなつぶらな瞳で見ないで!ニヤニヤしちゃう!

そしてもふもふしまくった後は、軽くあたしの髪の毛で遊ばせてます。

ずっとあたしの髪の毛をちょいちょい猫パンチしてたから、猫じゃらしっぽくさせて遊ばせてます。やだ、可愛い…ヤバい。



*****


ちゃんと目覚まし掛けといたのに、まさか寝坊するとは思わなかった。

でも璃亜さんは、文句を言うところか俺になんかあった訳じゃないならいいとか言い出すし。相変わらず、なんか変だった。

そんなケラケラ笑ってる璃亜さんの腕に包帯が巻かれてて、なにかあったのは自分じゃんと突っ込みたくなったけど…この辺りは誰かに会う確率が高いから早く家に向かった。


て言うか、思ってたより璃亜さんの手が小さい事にビックリした。しかも普通に手握り返してるし…なんなのこの人?本当に自覚ないの?

まぁ、自覚あったらこんな簡単に俺ん家に来たりしないだろうけどね。

それで家に着くと何故か緊張してるらしく、握る手に力が入ってなんかよくわからない事を言い出したけど…とりあえず、部屋に案内してカルピンを連れて来たら、なんか凄い顔してた。まぁ、いい意味でだけど。

それで抱っこするか聞いたら、食い付き気味に頷いた璃亜さんにカルピンを渡すと、小さい子みたいにめちゃくちゃはしゃいでた。

しかも俺の話聞いてないし。

それで飲み物持って部屋に戻って来たら、笑顔でカルピンと遊んでる璃亜さんがいた。

…本当にこの人、無自覚だよね。その顔は、ズルいと思うんだけど。


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