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(3/4)


そしてあのカミソリレター後、仁王があたしを避ける様になった…気がする。

いや、朝は迎えに来るし席が隣だから顔は合わせるんだけど。全然目合わせないし、学校に着くと会話すらないという。

さすがにバカなあたしでも気付くレベルである。まぁ、単純にファンクラブの事とかで学校で話すのを控えてるという可能性もあるが、多分違う気がする。

しかも今日に至っては、ずっと机に突っ伏したままである。なんか、ブン太も微妙によそよそしい気がするし。

なんだ、あたしがなにかしたのか?と考えたが正直、身に覚えがない。

ついで言うと昼食は、いつも通りなんだけどなんか空気がピリピリしてる気がするし、なにかがおかしい。

でも特に喧嘩をしてる訳でもなく、みんな普通なんだけど…なんか変な気がする。

早苗に聞いてもテスト前だからピリピリしてるんじゃない?とか言われるし。

なんかモヤモヤするぅぅー!!!


―――
――――
―――――


そして放課後、あたしはまたしても島ちゃんに呼び出しを食らったので一緒に帰るはずだった早苗と三強には悪いが先に帰って貰った。

ちなみに島ちゃんの呼び出しは、テストの話でした。みんなしてテストの心配し過ぎでしょ。いや、島ちゃんは追試の方を心配してるみたいだけどね。

そして島ちゃんに帰ったらちゃんと勉強しろよーと言う言葉に任せろーと返事をして職員室を後にした。

日曜日にリョーマくんのところに行くし、今日は適当に勉強しようかなぁ〜

なんて思いながら廊下を歩いていると凄い勢いで赤也が走って来た。



「おぉ、赤也も呼び出し?」

「え、璃亜先輩っ!?なっ…あ、あの仁王先輩知りません!?」

「仁王?あたしが教室出た時は、まだ教室で机に突っ伏してたと思うけど」

「…っ、その後どこ行ったとか、見てないッスか?」

「いや、知らんけど」



肩で息をしながらキョロキョロと周りを見渡す赤也は、かなり焦っているのか険しい顔をしている。

最初こそ仁王になんかイタズラでもされて追ってるのかと思ったが、なにかがおかしい。

と言うか、この赤也の表情からしてただ事では無さそうだ。

そしてじゃあ俺行くんで…と走って行こうとする赤也の腕を掴む。



「仁王になんかあったの?」

「え…、い、いやっ…なんでもっ…」

「赤也」

「っ…で、でもっ…」

「赤也、話して」

「っ…に、仁王先輩がっ…」



あたしの言葉に赤也は、泣きそうな顔をするとゆっくりと話し始めた。


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