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そして保健室で手当てをしてから教室に向かったせいで、HRギリギリだった。
て言うか、まさかのカミソリレターですか。仁王は、いつか女に刺されるよなーとかブン太達とよく言ってたが…まさかのその被害をあたしが受けるとは。
しかし珍しく真剣な顔ですまんと何度も謝られてしまい、なにも言えなかった。
いや、別に仁王が悪い訳じゃないのになんでそんな深刻そうな顔をしてるんだろうか。
そして何故か今日の仁王は、授業をサボりこそしないが休み時間になると教室から出て行き、チャイムが鳴ると同時に戻って来ていた。
言うなれば、なんか変だ。
「なんか仁王、落ち着きなくね?柳くんと早苗もなんか忙しなく動いてるし」
「そうか?いつもとかわんねぇだろぃ」
「お前は、いつも通りだけどな。てか、さっき精市と真田くんも教室来たけどなんかあんの?」
「別にねぇだろぃ。つーか、手は平気なのかよ?」
「ん?平気平気。手当てが大袈裟なだけで、大した事ない。あ、ブン太ちょい写メ撮って」
「は?」
「んんっーエクスタシーっ!」
「似てねぇしキモい」
しかし、そう言いつつスマホを構えるブン太はさすがである。そして蔵のモノマネポーズをしたあたしの写メをLINEの四天のグループに載せた。
両手に包帯を巻いてるので、とりあえずあたしが真のエクスタシーだ!!と謎のメッセージを入れといた。
いや、包帯と言えば蔵が思い浮かんだ訳で特に意味もないんだけどね。ちょっとしたお遊びですよ!
とか思ってたら怪我したん!?とかメッチャ四天メンバーに心配された。やっちまったぜ!
「つーか、腹減ったぁ。璃亜なんか食い物くれ」
「自分の指でも食ってろ」
「またクッキーかなんか作ってくれよぃ」
「なんでだよ」
「璃亜のお菓子食いてぇから。ダメ?」
「可愛く言っても無駄だから」
「チッ…璃亜のケチ」
「おい、舌打ちすんな」
いや、別に時間があれば作ってもいいんだけどさ。最近は、テスト勉強に勤しんでるからね!仕方ないね!
て言うか、お前は毎日ファンクラブの子達にお菓子貰ってんだろうが!夏休み効果で前以上にお菓子食ってんじゃねぇか!
でも手作りは怖いからもう食わねぇとか言って、食べないのはどうなんだ。てか、もしかしてなにか入れられたのかよ…こえーな、おい。
いや、仁王がカミソリレターを貰うくらいだから…
「髪の毛でも入れられた?」
「…いや、さすがに髪の毛じゃねぇけど。まぁ、似たようなもんか」
「え?なに、いじめられてんの?やーい!ぶたー!ぶひー!とか言われてんの?」
「お前が1番いじめてんだよぃ!てか、お前くらいだかんな!女で俺をブタとか言うの!」
「つまり、男には言われてるのか」
「本当にムカつくな!!」
何故か怒り出すブン太に嘘だよ!半分くらい!と言いながらスマホを弄り出すと何故か頭をぐりんぐりんやられた。
クッソ!誤送信した!
なんかひーちゃんから何語ッスか?とか言われたし!!
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