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そして暫くして、幸村が璃亜を起こすと不機嫌そうに目を覚ました。

しかし、雨音と佐々木を見るなりなんでいるんだし!?とか言いながら騒ぎ出した。



「俺等がここにいるってだけでそんなに驚く?去年は、ずっと俺等とお昼食べてたのに」

「い、いや、そうじゃなくて!いつも康ちゃんと那由は、部室か教室で食べてるじゃんか!」

「まぁ、食い終わってから来たんだけどなぁ。てか、相変わらず昼寝は欠かさねぇのな」

「昼寝すんのは昔からなのかよぃ!」

「おう、中学の時から欠かさず寝てたぜ!」



いや、そんな事よりなんでいるの?と不思議そうな顔をしている璃亜に雨音が幸村にちょっと用事があったから来ただけと答えると素直に納得しとった。

相変わらず、単純じゃな。
まぁ、強ち間違っとらんが。

そしていつもの様に璃亜は、ブンちゃんと佐々木に遊ばれちょる。そこに赤也も混じってギャーギャーと騒がしい。



「テスト期間中は、部活ないでしょ?仁王は、なるべく璃亜と一緒に帰る様にして」

「ん、わかったナリ」

「まぁ、学校内はお前達の方が危ないかもしれないからあんまり1人にならない様にね」

「そうなると、仁王くんはサボらない方がよろしいかと」

「確かに、楠木と仁王はすぐにサボっていなくなるからな」

「そもそも、授業をサボるなどたるんどる!テストも近いのだから真面目に受けんか!」



まーた、真田の小言が始まったナリ。

と言うか、赤也や璃亜みたいにテストの点が悪い訳じゃないんじゃからそんなに騒ぐ事じゃなかろうに。

そう言えば、璃亜はテスト勉強しとるんじゃろうか。今回のテストは部活禁止が掛かっとるからのぅ…さすがに遊びに行ったりはしとらんじゃろうが。

遊びに行くと言えば…



「そう言えば、雨音は璃亜ん家によく泊まってたんか?」

「また急だね。最近は全くだけど、前はよく泊まってたかな。なんかあったの?」

「いや、赤也ん家に泊まった事を注意したら雨音はよく泊まるし自分も泊まりに行ってたと言われての」

「あぁ、なるほど。でも璃亜が人ん家に泊まるのは稀だから信用されてるって事だよ」

「いや、そう言う事じゃないだろ…女として危なくないか?って話だ」

「ん〜、俺や那由はそう言う感じじゃなかったしね。てか、正直あんなに信用されてると無防備でも何も出来ないもんだよ」



やっぱり、こやつわかってて注意しなかったんじゃな。それによく考えたら危ないと思ったらいくらなんでも羽川が止めるじゃろうし。

ある意味、璃亜と羽川2人に信用されてる分、余計になにも出来ん訳か。


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