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とりあえず、駆け付け一発ブン太の背中にタックルをしたら見事にスッ転んだ!
ざまぁみろ!
「おまっ…!やりやがったな!」
「フハハハハ!完全装備のあたしに、もはや敵はいない!」
「いや、それ部長の服じゃないッスか!てか、ズボンださいッス!なんでそんなとこ縛ってるんっ…うわっ!」
「喧しい!よし、ジャッカルくん反撃開始じゃーい!」
「お、おう!任せろ!」
ブン太と組んでジャッカルくんを捕まえていた赤也を華麗に投げ飛ばして(2回目)ジャッカルくんを救出し、第2ランウド開始である。
*****
ふふふ、4人共楽しそう。
最近、本当に璃亜はよく笑う様になったわね。
それに最近は、体調も落ち着いてる様だし少しだけ安心している。
合宿中の検査では、良くはなっていなかったけれど悪くもなっていなかったみたいだったから…まだ油断は出来ないのだけれど。
「さ、真田パパー!助けてー!!」
「ブン太、やめろって!」
「やられたらやり返すのが男だろぃ!」
「ウギャーッ!」
「ふふふ、真田も行ってきたら?着替えはあるんだろ?」
「まぁ、あるが…」
「なら俺は、ブンちゃん達の加勢に行くとするかの」
「ならば、私は真田くんと楠木さんを守らさせていただきましょう」
璃亜が可愛いげもへったくれもない悲鳴をあげながら丸井くんに海へと投げられ、それを切原くんが指を差してケラケラ笑っている。
桑原くんは、心配そうに璃亜を起こしてあげている様だけど、どうやら鼻に水が入ったらしく涙目になりながら璃亜が怒っている。
そしてそんな様子を見ていた、真田くんと柳生くんと仁王くんがTシャツとハーパンになって海へと向かって行く。
「幸村くんは、行かなくていいの?」
「璃亜に着替え貸しちゃったからね。それにはしゃいでる璃亜を見てたいからいい」
「なら、別にいいのだけれど」
「あ、もしかして蓮二と2人っきりになりたかった?ふふふ、別に2人でどっか行って来てもいいよ」
「違うわよ。それに2人になりたかったから最初から2人で来るわよ」
ふふふ、それもそうだね。なんて笑う幸村くんはやっぱり性格が良いとは言えない。そんな私も人の事は言えないのだけれど。
蓮二は、隣で相変わらずデータを録っている様だけれど、2人になりたいのか?と言わんばかりに私を見て来たので軽く首を振るとゆっくりと頷いた。
そんな私と蓮二を見るとお前等は本当にアイコンタクトだけで会話するの好きだねと笑った。
…別に好きでしてる訳じゃないのだけれど。
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