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はぁ、メッチャ濡れた。
まぁ、赤也もブン太もびしょ濡れにしてやったから別にいいや。て言うか、もはや制服のまま泳いでるに近い。
とりあえず、赤也とブン太に水蹴りを食らわせてから逃げる様に海から上がった。
うへぇ…ワイシャツが張り付いて気持ち悪い。
軽く水を絞りながら、海に入らず日陰にいた他のみんなの元に戻るとあたしを見るなり真田パパが奇声を発した。
「ちょ、何事!?ぬわっ!」
「…あんたワイシャツだけでしょうが。バカじゃないの?ほら、タオル羽織りなさい」
「…あ、忘れてた。サンキュー。てか、なんでタオル持ってんの?」
「あんたが海に飛び込むと思ったからに決まってるでしょ。本当にびしょ濡れになるまで騒ぐとはさすがね」
「え、だって海だよ!?てか、連れて来たみんなはなんでテンション低いの!?」
「ふふふ、璃亜が海に行きたがってたって羽川に聞いてね。だから今日は璃亜の為に来たようなもんだから」
早苗が急にタオルを投げて来てビックリしつつ、確かにワイシャツが透けに透けまくっていて悲惨な事になっていたので素直にタオルを羽織る。
て言うか、そんな理由で海に来たんかーい!いや、確かに早苗に海に行きたいーとは言ってたけどさ。
しかもよく見たらあたし以外、みんなちゃんとスポバ持ってるし。準備万端じゃねぇの!タオルとか持ってなかったのあたしだけかよ。
むしろ、行く前に言ってくれたら海水浴の準備してから来たのに!普通に泳ぎたい!
「えぇ、なら普通に水着で泳ぎたかった!ワイシャツじゃ、さすがに泳げないし」
「泳いだ並みにびしょ濡れじゃがな」
「しかし、泳ぐのは余りオススメしない。もうこの時期になるとクラゲがいる可能性が極めて高い」
「だから、見るだけでもって思ったんだけど。ふふふ、逆効果だったみたいだね」
「うむ、浅瀬ならまだ刺される可能性は低いだろうが泳ぐのはやめておけ」
「それに水着もありませんしね」
あぁ…うん、確かにクラゲは嫌だなぁ。普通に天気もいいし、温かいから気にしてなかったけど…もう9月だもんなぁ。
いや、なら浅瀬で遊ぶまでだ!でもワイシャツだから遊べない!泣いた!誰か、Tシャツ貸して下さい!!
早苗さん、Tシャツとか持ってないですか!?さすがにテニス部ジャージはちょっと抵抗あるのでTシャツないですかね!?
「ふふふ、璃亜は本当にわかりやすいね。ほら、これ着ていいよ?」
「え、精市はいいの?」
「一応、着替えは持ってるけど俺は海に入るつもりはなかったからね。そんな格好だと色々困るし」
「ハァ…干しといてあげるからそれ着たらワイシャツとスカート脱ぎなさいよ」
「イェス!精市ありがと!!」
「ふふふ、別にいいけどズボンは落ちない様にゴムかなにかで縛りなよ」
「ウィッス!!」
そして精市から借りたTシャツとハーパンを着て、海へとダッシュした。
もちろん、あたしの制服は早苗に任せました!
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