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(4/4)


あぁ、メッチャ美味かったわ。

茹で小豆缶使ったから手抜きとか言うてたけど、よく考えたら味付けしたんは璃亜さんっちゅー事やろ?

手抜きちゃうわ、アホ。
ちゅーか、作ってくれた事が普通に嬉しいわ。



「…えーと、ひーちゃん?」

「なんやの。後、光な」

「まだそれ引っ張るの!え、まさかまた噛み付くの!?」

「またって…まだまともに噛み付いてないやろ。あんなん甘噛みや甘噛み」

「なにそれ怖い。いや、それより…なんでずっと抱き締めてんの?動けないんだけど…」

「動かんでええッスわ。なんや、嫌なん?」

「え、いや…嫌ではないけど…やっぱり恥ずかしいと言うか…て、照れるというか…」



………なんや、この生き物。

ダメや、あかん…これホンマにヤバいヤツや。だから離して欲しいなぁ〜へへ〜…なんてうっすら顔を赤らめて笑っとる璃亜さんに少しだけ戸惑う。

ホンマ、ガード緩過ぎやろ。
いや、元からガードゆっるゆるの裸同然の無防備っぷりやったけど…なんや、こっちが照れて来たわ。

なんやねん、可愛過ぎか!
ギャップが激し過ぎんねん。



「…あかん、絶対離さへんッスわ」

「え、ちょ!な、なんでっ!ひーちゃっ…んふっ、な、ちょっ…!」

「ひーちゃん禁止やで」

「ちょ、なにそれ酷い!てか、その微妙に噛むのやめっ…か、顔ちかっ…」

「顔真っ赤やで?」

「ちょ、擽っ…ん、ひ、ひーちゃっ…い、今のなし!」



……エッロい。
ちゅーか、もっと嫌がれや。そんなん誘っとる様にしか思えへんわ。

顔真っ赤にさせて俺を見上げながら必死に抗議する璃亜さんは、ホンマにアホやと思う。それ抗議ちゃう、誘いや。

まぁ、さすがに無理強いする程飢えとらんけど…今日帰らなあかんし。

…また立海の奴等に好き勝手されんのやろうなぁ。


"璃亜が泣かない程度なら攻めていいよ"


雨音さん、完全に楽しんどるやろ。なんちゅーか、羽川さんと同じ匂いがするわ。



「璃亜さん、ジッとしとってや」

「え、ちょっ…あぅっ、な、なにしっ…ぃっ!」

「暴れると噛むで」

「ちょ、な、…ぃ…うぁ、擽っ…」



あかん、これ歯止め効く内にやめなヤバいわ。ちゅーか、ホンマこの人、仁王さん辺り食われそうで心配なんやけど。

とりあえず、これでええか。早いとこやめとかんと…こっちがヤバいわ。

軽く璃亜さんの頭を撫でながら、ゆっくりと顔を離すと璃亜さんが真っ赤な顔してワナワナと震え出してちょっとやり過ぎたかもしれんとか思ったが、隙が多い璃亜さんが悪いねん。



「な、なななにしたのっ…!?」

「さぁ?なんやろーな」

「…っは、離して!なんかヤバい…なんか色々ヤバい気がするっ…!」

「離さへんって。暴れるんならもっかいやるで?大人しくしとるならもうなんもせんわ」

「なっ…うぅ、絶対だかんな!変な事したら撃退するから!殴るから!!」



あぁ、ホンマ帰りたなくなるわぁ。この人、お持ち帰り出来んかな。

ちょっと聞いてる!?と真っ赤な顔して怒っとる璃亜さんに聞いとる聞いとると適当に返事しといた。

その後は、璃亜さんと他愛ない話して過ごして雨音さん達とカフェで合流して色々話してから立海に向かった。

まぁ、集合場所が立海ってだけなんやけどな。部長等は、一緒に打ってたみたいやし。





(ほな、また機会があったら頼むわ!)
(ふふふ、いつでも連絡して)
(璃亜〜寂しか〜)
(ち、千歳くん…また会えるから、ね?)
(ワイも寂しいわー!嫌やー!)
(お、おう…金ちゃんもまたね!)
(璃亜ちゃん…また連絡するな?)
(え、うん。わかった)
(会いに行くで…電車に乗って)
(それ普通や!そこは犬くらい言うとけ!)
(ならヤックルばい)
(相変わらず、喧しいッスわ…)
(ぬわっ…ひ、ひーちゃっ…ひかる)
(まぁ、ええッスわ。後、当分は髪縛らん方がええで)
(んっ…え?なにが?)
(財前ゴラァァ!!)
(部長、うるさいッスわ。ほなまた)

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